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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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セレンディピティ -- SERENDIPITY
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ / ロマンス
  監督 : ピーター・チェルソム
  脚本 : マーク・クライン
  出演 : ジョン・キューザック, ケイト・ベッキンセール
  ジェレミー・ピヴェン, モリー・シャノン
 -- DVD / 満足度 ★★★★☆

神の存在すら信じていない私が、なぜか運命だけは信じている。とはいっても運命論者のように全てが自分の意思とは関係なくあらかじめそうなるよう定められているなどとは思っていない。ただ、「運命の分かれ道」という言葉があるように、人は、天から投げかけられた運命の選択に、自分で決断を下すことによって人生を切り開いていくものだと私は考えている。つまり、運を掴み取るか取らないかは、自分自身にかかっているということだ。
『セレンディピティ』は、運命の力を信じて離れ離れになった二人が再び巡り会うまでを描いたラブストーリー。こんな、書いているだけで恥ずかしくなる作品に、私が心惹かれたのは、再会できる運命を必死で掴み取ろうとする二人の姿が、自分の思い描く人生のスタンスと似ていたからかもしれない。ラストのドラマティックな再会も、彼らがそう願い、努力したおかげだと私は思っている。運命は自分の手で切り開くものだということ、そして努力は実るということを、この作品は伝えているような気がした。
実は、レンタルショップでこの作品を手にした時、キャストの名前を見た瞬間に「間違いない」と確信した。ジョン・キューザックケイト・ベッキンセール、コンビネーションが命の恋愛映画において、これだけ息の合ったカップルを見たのは初めてかもしれない。言葉では上手く説明できないのだが、二人が照れくさそうに寄り添う姿は、心から愛し合う本物の恋人同士のように見えた。
また、脇を固める俳優も魅力的だ。それぞれキューザックとベッキンセールの友人を演じた、ジェレミー・ピヴェンとモリー・シャノン。キューザックとはプライベートでも親友であるというピヴェンとの絡みはまさに「阿吽の呼吸」、相乗効果でこの作品をコミカルに盛り上げていた。また、モリー・シャノンも持ち前のひょうきんさを余すところなく発揮し、作品に和やかな味をプラスする。そして、神経質な販売員を演じていたユージン・レヴィ、彼は「コメディの間」というものを本当に熟知している。外見からして面白いのだが、細かい動作一つをとっても計算しつくされた完璧な動きに、プロとしてのこだわりをしっかりと感じた。
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ -- THE ROYAL TENENBAUMS
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ / ドラマ
  監督 : ウェス・アンダーソン
  脚本 : ウェス・アンダーソン, オーウェン・ウィルソン
  出演 : ジーン・ハックマン, アンジェリカ・ヒューストン
  ベン・スティラー, グウィネス・パルトロウ
 -- DVD / 満足度 ★★★★☆

ウェス・アンダーソンの映画を見てみよう」企画の第ニ弾、『ロイヤル・テネンバウムズ』。前作の『天才マックスの世界』もそうだったが、脚本はウェス・アンダーソンオーウェン・ウィルソンの共同執筆によるもの。何とこの二人、テキサス大学在学中に出会ったとか。オーウェン・ウィルソンがそれほどの秀才だったとは露知らず、去年のアメリカ旅行で訪れた大学の校舎を思い浮かべながら当時の様子を想像した。
さて、この作品の魅力を一言で言うならば「独創性」だ。ありふれた言葉だが、実際それを感じさせてくれる作品というのは意外に少ない。
本作は総勢10名のメインキャラクターで構成され、そのユニークさは前作同様、しかし完成度では前作をはるかに上回っていると言っていい。2歳の時にテネンバウム家の養女に迎えられたマーゴ(グウィネス・パルトロウ)は、早くに劇作家として認められ、9年生で5万ドルの奨学金を手にした天才少女。ある日、彼女はたった1人で2週間姿を消し、その間に指を一本失くしていた。それから22年後、木製の義指をつけているマーゴに向かって、長男チャスの子供が問いかけるシーンがある。「元どおりにつけられなかったの?」と訝しがる子供に対し、「だって必要ないもの」と無表情で答えるマーゴ。ここで彼女の人間性がはっきり示される。恐れるものなど何もないかのように。しかし、長年マーゴに思いを寄せていた次男のリッチーが、失恋を苦に自殺未遂を起こした時のこと。彼女は彼に寄り添い、「もうしないわよね?」と尋ねる。「それはどうかな」というリッチーの返事にマーゴは思わず顔をゆがめた。ここで彼女は初めて感情を露にするのだが、この演出こそ監督のセンスが光る部分だ。登場人物を単なるユニークな人間で終わらせるのではなく、敢えて人間味を持たせ、深みを出すテクニック。計算しつくされた人物描写がこの作品の独創性を生んでいると言っていい。
さらに素晴らしいのは、この作品を流れる空気感。抑制のきいた知的な笑いが、味のあるキャラクターと妙にマッチする。長男チャスを演じたベン・スティラーも、今回ばかりは「俺って面白いだろ?」オーラを完全に封印し、アンダーソン流の演出に従っている。ただ、クライマックスを迎え、突然場違いなドタバタ劇に走ってしまったのには納得がいかない。それまでの冷静さが一瞬で崩れ落ちていくようだ。この演出さえなければ満点だったのだが....。
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しあわせの法則 -- LAUREL CANYON
all cinema online 詳細ページへ 2002年 アメリカ / ドラマ
  監督 : リサ・チョロデンコ
  脚本 : リサ・チョロデンコ
  出演 : ケイト・ベッキンセール, クリスチャン・ベール
  フランシス・マクドーマンド, アレッサンドロ・ニヴォラ
 -- DVD / 満足度 ★★★★☆

精神科医を目指す生真面目なサムと、博士論文の提出を控えるハーバード卒の才女アレックスは恋人同士。二人は平穏な毎日と完璧な人生に満足していた。
一方、サムの母親で音楽プロデューサーのジェーンは、男性(時には女性)との縛られない恋愛を楽しむ自由奔放な人間。サムが彼女の家を訪れた日も、ジェーンは息子ほど年が離れたバンドのメンバーと愛を交わしていた。そんな母親に反発し、堅実な医者の道を進んだサムだったが、思いがけない母との同居生活によって、自分の生き方を見つめ直すようになる。
この物語でキーとなるのは、フランシス・マクドーマンド演じる母親の存在だ。彼女が魅力的に思えるのは、放埓な人生の裏に寂しげな人生ドラマが見えるからだろう。強そうに見える人間ほど、傷つくことを知っている。アレックスの変化を心配そうに見つめる眼差しに、秘められた心の内が見てとれた。さて、マクドーマンドの演技にはいつも驚かされるが、今回も例外ではない。微妙な感情のバランスを、彼女の場合、表情一つでリアルにしてしまう。本当に素晴らしい俳優だ。
そして、クリスチャン・ベール演じるサムとケイト・ベッキンセール演じるアレックス 、この二人の優等生が次第に殻を打ち破っていく過程もぎこちなくて可愛らしい。それぞれ恋人以外の人間に心惹かれていくのだが、若さゆえの不安定な感じがうまく表現されていた。大女優を前になかなかの好演だったと思う。
さて、この作品は、「その後の話」が気になるところだ。あの電話の後、彼はどういう選択をしたのだろう。
たった一回の決断が、一瞬で人生を狂わすことがある。
誰かが言っていた。「人生はギャンブルのようなもの」
だからこそ人生ってものは楽しいのかもしれない。その意味が少しわかったような気がした。
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ジュラシック・パーク III -- JURASSIC PARK III
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ / SF
  監督 : ジョー・ジョンストン, S.スピルバーグ(総指揮)
  脚本 : アレクサンダー・ペイン 他
  出演 : サム・ニール, ウィリアム・H ・メイシー
  ティア・レオーニ, ローラ・ダーン
 -- Theater &TV / 満足度 ★★★★☆

私は、ジュラシック・パーク三部作の中で本作が一番のお気に入りだ。
一作目に受けた衝撃は今でも忘れないが、出来栄えとしては本作の方を評価したい。人々に感動と恐怖をもたらした本シリーズは、二作目の『ロスト・ワールド/ジュラシックパーク』で大いにずれ込んだが、三作目ではしっかりと軌道修正されている。何よりも私が評価したいのは、恐竜を見せ物として利用していた前作、前々作とは明らかに違って、決して人間が恐竜を捕まえようとはしていないという点だ(卵を盗むアホはいるが)。そのストーリーはまさにパニックムービーの王道、本能のまま襲い掛かる恐竜に食われまいとひたすら逃げる人間。このシンプルな図式が最高のスリルを生み出している。また本作では、水陸両用の大型恐竜と、空を自由に飛べる翼竜、そして知能派の恐竜を揃え、それぞれが水・陸・空、頭脳的に攻撃を仕掛けてくるユニークさも魅力のひとつである。
実は、私は子供の頃から恐竜が大好きで、両親に買ってもらった恐竜図鑑を今でも大事に持っている。何の自慢にもならないが、その腕前は、恐竜の姿を見ればパッと名前が言えるほど。
ジュラシックパークでは、メジャーな恐竜からちょっぴりマニアックな恐竜まで、たくさんの種類が登場する。主役となるのは、ティラノサウルスやヴェロキラプトル、スピノサウルス 、プテラノドンといった有名どころがほとんどだが、私は脇を固める一風変わった恐竜が結構好きだ。一作目では、毒を吐きかけたエリマキ恐竜のディロフォサウルス 、二作目では、人間に追われていたドーム頭のパキケファロサウルス 、そして本作では尻尾の先にお団子のような骨の塊があるアンキロサウルスが個人的にはお気に入りの恐竜たちである。
しかし、もう少しマニアックな話をさせてもらうと、私が一番好きな種類というのは、水生爬虫類の首長竜なのだ(厳密には恐竜ではないのだが)。もしこのシリーズに更なる続編があるとしたら、プレシオサウルスやエラスモサウルスといった海の王者たちを是非とも登場させて欲しい。
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スプラッシュ -- SPLASH
all cinema online 詳細ページへ 1984年 アメリカ / ファンタジー
  監督 : ロン・ハワード
  脚本 : ローウェル・ガンツ, ババルー・マンデル
  出演 : ダリル・ハンナ, トムハンクス
  ユージン・レヴィ, ジョン・キャンディ
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

映画とは時代を映し出す鏡でもある。
金髪、青目、嫋やかな肢体、従順さ。マディソンの姿は実に象徴的だ。
アレンとの恋愛模様は一見美しいが、裏を返せば、当時のアメリカ人男性の理想と願望を人魚姫というファンタジーに準え、美化してみせたただけの一方的かつ私欲的なロマンスのようにも思える。
荒唐無稽な物語を無難にまとめた点は評価できるが、やはりステレオタイプな描写が目に付いてしまう。
主演のダリル・ハンナは、今でこそエル・ドライバー(キル・ビル)のイメージが強いが、人魚のイメージを払拭するのには時間がかかったことだろう。それだけのインパクトと存在感を存分に残している。
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サハラ 死の砂漠を脱出せよ -- SAHARA
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / アドベンチャー
  監督 : ブレック・アイズナー
  脚本 : トーマス・ディーン・ドネリー 他
  出演 : マシュー・マコノヒー, ペネロペ ・クルス
  スティーヴ・ザーン, ウィリアム・H ・メイシー
  -- DVD / 満足度 ★★☆☆☆

さて、どんなジャンルの映画でも、制作の過程で欠かせない作業のひとつに編集がある。編集者は、撮影された夥しい量のフィルムの中から無駄なシーンを省き、必要なシーンだけを繋ぎまとめていく。テンポの良い作品になるかそうでないかはこの作業の良し悪しにかかっていると言ってもいい。
こう前置きしたところで『サハラ』という作品を見てみよう。
まずは南北戦争の様子が映し出される。どうやらこの作品は南北戦争がキーになっているようだ。それにしても長いシーン。気づけば5分も経過している。そして画面は変わり現代。背景や人物の紹介が丁寧に繰り広げられる。実にのんびりとしたペースだ。そして、ようやく本題に入っていくのだが、ここまでの退屈なシーンの連続で私の気分はすっかり萎えてしまった。
しかも、その導入部のほとんどが単発のエピソードのみで本筋への伏線になってないとなれば、時間の無駄以外に言いようがない。 まったく何をどう編集したらこうなるのだろう。
そして肝心のアクションは?驚くべきことに、この作品ではアクションが見られるまで実に40分もお預けを食らう。そんな映画があるだろうか。
そもそもアドベンチャー・アクションという肩書きからして疑わしい。
この作品では、宝探しの謎解きなんかは一切ない。ロマンを掻き立てられる砂漠の風景を目の前に、宝探しらしいことが全く行われないのだ。そして、お宝はといえば全く偶発的にに発見されるのだから手に負えない。
それだけでなく、途中から宝探しのことは忘れ去られて病気の原因を突きとめることだけに集中してしまっていた中途半端さもどうにかしてほしい。
これだけの技量しかないのなら、単純にどちらか一本で行った方がシンプルにまとまったのではないだろうかと諦め半分で言わざるを得ない。
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セルラー -- CELLULAR
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / サスペンス
  監督 : デヴィッド・R ・エリス
  脚本 : クリス・モーガン
  出演 : キム・ベイシンガー, クリス・エヴァンス
  ウィリアム・H ・メイシー, ジェイソン・ステイサム
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

現代社会をいち早く風刺したテーマ、サスペンススリラーというジャンルでは珍しい舞台設定が新鮮な本作。スリラー独特の暗さや陰湿さはなく、要所要所にアクションやコメディを織り込んでカラッとした雰囲気になっていたのも好印象である。
ただ、最初から最後までアップテンポが続くために、ラストの辺りで少々バテ気味になってしまったのが残念だ。押し引きを付けてメリハリのある展開にした方が、テーマとしても上手く生きたように思う。
個人的には、キム・ベイシンガーがスッピンに近い顔で汗まみれになりながら演じる姿に衝撃を感じずにはいられなかった。
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ステップフォード・ワイフ -- THE STEPFORD WIVES
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / サスペンス
  監督 : フランク・オズ
  脚本 : ポール・ラドニック, アイラ・レヴィン(原作)
  出演 : ニコール・キッドマン, グレン・クローズ
  マシュー・ブロデリック, クリストファー・ウォーケン
  -- DVD / 満足度 ★☆☆☆☆

あまりにもメッセージ的且つ示唆的な内容・演出に、ついつい女性解放時代のプロパガンダを見ているような気分になった。テーマ自体は興味深いのだが、それを現代に置き換える必要性に疑問を感じずにはいられない。
また同様に、近年のクリストファー・ウォーケンの見境ない作品選びにも首を傾げてしまう。
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スプリング・ガーデンの恋人 -- HOPE SPRINGS
all cinema online 詳細ページへ 2003年 アメリカ ・イギリス / ロマンス
  監督 : マーク・ハーマン
  脚本 : マーク・ハーマン
  出演 : コリン・ファース , ヘザー・グラハム
  ミニー・ドライヴァー, オリヴァー・プラット 
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

バカ正直でクソ真面目でどこかお茶目な一面を持つキャラクターがすっかり定着したコリン・ファース。彼の不器用な演技が微笑ましい本作では、共演のヘザー・グラハムも地味な役設定でありながら、持ち味である無邪気さや奔放さを惜し気なく発揮している。そんな二人の恋路を邪魔しようとするのは、意地悪な眉毛が特徴のミニー・ドライバー。
彼女の強引さにはもう演技を超えた本質的なものを感じる。
さて肝心のストーリーはというと、驚くほどにあっさりとしている。これといった盛り上がりもなく淡々と進んでいくのだが、絵になる二人の純愛を見ていると、とても不満を言うような気にはなれなくなる。
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スイート・チャリティ  -- SWEET CHARITY
all cinema online 詳細ページへ 1969年 アメリカ / ミュージカル
  監督 : ボブ・フォッシー
  脚本 : ニール・サイモン, ピーター・ストーン
  出演 : シャーリー・マクレーン, ジョン・マクマーティン
  サミー・デイヴィス Jr, バーバラ・ブーシェ
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

先日NYのブロードウェイで、同タイトルのミュージカル(こちら)を見て以来気になっていたこの作品。舞台と比較しながら見たのだけれど、それぞれに違った魅力に溢れていた。まず一番の違いは、舞台がコメディ中心で明るい雰囲気なのに対し、映画は切なげな愛の物語に仕上がっているということ。やはりスケールの違いもあって、映画の方が登場人物の心の中まで繊細に描かれていたように思う。
そして、チャリティー役を務めた2人の女優(シャーリー・マクレーン、クリスティーナ・アップルゲイト)の演技にも、片や純粋で片やお調子者という異なる魅力が発見でき、同じ脚本でも全く新鮮な印象を持つことができた。
ちなみに舞台については、こんなに古い演目を現代風に上手くアレンジしたことに改めて感心してしまう。

【余談】
私がこのミュージカルを見に行った際、会場はもちろん満員。ハイセンスなミュージックとダンス 、そして最高のコメディプレイに客席は終始笑いと感嘆に包まれていました。批評家も絶賛してるように、私自身も本当に楽しい時間を過ごすことができ、旅のいい思い出になりました。
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