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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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ハッカビーズ -- I ♥(HEART) HUCKABEES
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / コメディ
  監督 : デヴィッド・O ・ラッセル
  脚本 : デヴィッド・O ・ラッセル, ジェフ・バエナ
  出演 : ジェイソン・シュワルツマン, ジュード・ロウ
  ナオミ・ワッツ, マーク・ウォルバーグ, リリー・トムリン
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

日本ではことごとく評判の悪い本作、しかし私には大した拾い物となった。
まず邦題について説明しよう。ハッカビーズとは劇中に出てくる " 何でも揃う " が宣伝文句のデパートチェーンのことである。店の様子はわからないが、おそらくMacy'sやJCPennyのようなものだろう。邦題はその名称をそっくりタイトルに採用しているが、原題はというと " I ♥ HUCKABEES " と表記されている。
一般に、この ♥という記号はLoveに置き換えられるが、今回はそのままHeartと読んでみる。するとタイトルの隠された意味が見えてくるのだ。

 以下 粉川哲夫の【シネマノート】 様より引用。
原題の " heart " は、「肝に銘じる」という古い用法で、直訳すれば、「われハッカビーを忘れじ」といった感じになるらしい。
要するに「ハッカビーたちに気をつけろ」ということだ。
本作における " ハッカビーズ " は、今のアメリカそのものとも言える「大量生産大量消費」思想の象徴たる存在として描かれている。そして、その傲慢なキャピタリズムを痛烈に批判しているのが他でもないデヴィッド・O ・ラッセル監督自身であり、本作では行き着くところの「真の幸せ」を語る術として、現代社会の薄汚れた側面を利用するという図式が成立している。外枠はポップなコメディーだが、中身は意味深いメッセージがぎっしりと詰め込まれている。まるで哲学書を広げたような物語だが、ふんわりと温かみのある演出のおかげで比較的理解しやすくなっている上に、ふと自分の存在についても考えさせてくれるようなありがたい作品でもある。しかし、これは進むべき道を見失いかけている現代人にとっては相当耳の痛い話だろう。「嘘で塗り固められた自己を解放しない限り、真の意味での幸せはやってこない」というのがこの作品のスタンスなのだから。
あるインタビューでジュード・ロウが言っていた。「これは本当の自分、そして本当の幸せを探す人たちの物語。彼らがいるのは他人に行動パターンを強要するような世界だ。そのために、ある人は無意識にそういったことに囚われ不幸せになっている。ある人は成功したり、何かを達成したような気でいるかもしれない。この物語のエッセンスはそういうものを剥ぎ取っていって内面の幸福を探し求めるというところにある」のだと。確かにそうなのかもしれない。この作品の最後で語られるメッセージが、そのまま監督の理想とする精神世界なのだろう。主要人物の1人が、あの " 9.11 " 以来カウンセリングに通い続けているという設定から見ても、「つながりは苦しみを通して生まれるもの。悲しみを共有することではじめて他者と一体になれる」というフレーズは、悲痛に満ちたこの世の中で、我々がどこかに置き忘れてきてしまった大切なものの在り処を教えてくれようとしているのだと私は感じた。
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【洋画】ハッカビーズ
A+  面白い A     ↑ A− B+ B    普通 B− C+ C     ↓ C−  つまらない 『評価』  B+ (演技3/演出3/脚本4/撮影3/音響3/音楽4/美術3/衣装3/配役3/魅力3/テンポ3/合計35) 『評論』 「ハッ
| ハサウェイのシネマ!シネマ!シネマ! | 2006/09/04 5:27 PM |