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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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バタフライ・エフェクト -- THE BUTTERFLY EFFECT
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / サスペンス
  監督 : エリック・ブレス, J ・マッキー・グルーバー
  脚本 : エリック・ブレス, J ・マッキー・グルーバー
  出演 : アシュトン・カッチャー, エイミー・スマート
  ウィリアム・リー・スコット, エルデン・ヘンソン
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

一見、整然とした作品のように思えるが、冷静になって全体を見直してみると小さな矛盾点が存在することに気づく。それもそのはず、この脚本(ラストシーンまでの展開)は、公開直前にお蔵入りとなった言わばディレクターズカット版のエンディングに沿う形で作られているからなのだ。そのエンディングというのは、主人公のエヴァンが最後にタイムスリップする場面で、彼が戻った過去の " 分岐点 " に公開版との違いがある。というのも、当初のエンディングで彼が選択したのは、まだ母親のお腹の中にいた時の自分だった。言いたいことはわかるだろう。次の瞬間、彼は悲しいことに自ら死産の道を選ぶのだ。つまり、自分がこの世に生まれてきた事実そのものを消し去ることで、自分と係わる(はずの)人々の未来を救うというわけである。主人公が生きる道を拒否するというエンディングは、確かに悲劇的で商業向きではないが、物語のテーマともなっている「カオス 理論」の概念を象徴しているという点では、カット版の方が理に適っていると私は思う。だが、そうは言っても結局は、公開版が製作者としての最終的な答えであって、全てなのだから、不本意なエンディングを選ばざるを得なかったことが余計残念でならない。ところが、これ以外にも釈然としない部分はまだ残る。ひとつは、ラストに来て突然、過去に戻る引き金となっていた「日記」というアイテムが「映像」という別の形に置き換わってしまった点だ。これが許されるのであれば、思い出の品なら何でもいいことになってしまう。間際まで忠実に守られてきた法則に例外的な要素を盛り込む必要性はどこにあったのだろう。また、その映像=ホームビデオに映し出されていた時点に果たして主人公の「記憶の欠落」があったのかという点。それが前提にあってこそ過去に戻れるという設定だが、映像の時点に関しては劇中で何ら説明がない。彼の場合のタイムスリップとは、ブラックアウトした時を埋めるための突発的な自助作用であって、本人が意思を持って過去に干渉しだす以前の段階では、操作できないアクシデントであったはずだ。それが、ラストにきて本質までも自ら変えられるような可能性を残してしまっては、これまでの理論が根底から覆ることになりかねない。とはいっても、この作品が本当に伝えたいのは、運命の皮肉や、究極の愛の形であって、能力云々ではない。その点、シンプルかつ明快にまとめた部分は素直に評価したいと思う。スリリングな映像展開もまた、記憶の狭間に苦悩する青年の焦りを十分に感じさせてくれて実に有用だ。ただ、先ほども言ったように、肝心な部分の詰めの甘さがやはり気になってしまう。製作者側の迷いもあったのだろうが、私にとって、この作品は全てがパーフェクトでなければ意味がないと思うのだ。
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【洋画】バタフライ・エフェクト
A+  面白い A     ↑ A− B+ B    普通 B− C+ C     ↓ C−  つまらない 『評価』  A+ (演技5/演出5/脚本5/撮影4/音響4/音楽4/美術5/衣装4/配役5/魅力5/テンポ4/合計50) 『評論』 つい
| ハサウェイのシネマ!シネマ!シネマ! | 2006/10/23 1:55 PM |