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耳に残るは君の歌声 -- THE MAN WHO CRIED
all cinema online 詳細ページへ 2000年 イギリス ・フランス / ドラマ
  監督 : サリー・ポッター
  脚本 : サリー・ポッター
  出演 : クリスティーナ・リッチ, ケイト・ブランシェット
  ジョン・タートゥーロ, ジョニー・デップ
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

私は特別子役に弱いというわけではないが、この作品で、幼い頃のフィゲレを演じていたクローディア・ランダー=デュークという女の子の演技には完全に心を撃ち抜かれてしまった。彼女の登場時間は17分間。その間台詞らしい台詞は一切ない。父を失い祖国を追われ、慣れない土地で一人ぼっちの幼い少女。その孤独な心情を、汚れなき円らな瞳が言葉よりも雄弁に語るのだ。
なんて切ない、なんて無情な....。少女の思いが痛いほど胸に響いてくる。
しかし、この感動は最後までは続かなかった。成長したフィゲレをクリスティーナ・リッチが受け継ぎ、ケイト・ブランシェットやジョン・タトゥーロ、ジョニー・デップといった実力派が周りを固める。これだけの豪華スターを一度に見られる機会というのは滅多にないことだろう。普通ならその確かな演技に目を奪われるところだが、今回ばかりは違うのだ。つまり、彼らの素晴らしい演技も、少女の前では完全に霞んでしまっているのである。子供が発揮する無限大の才能に、大人の役者が太刀打ちできるわけがない。
さらに、この作品では物語を構成するテーマの扱いにも杜撰さを感じる。美しい映像や音楽に乗せて「人生の無情」を伝えるテクニックは繊細で巧みなのだが、描かれるストーリーがそれに比例していないのだ。特に、成長してからのフィゲレの人生からは、祖国を焼かれた者としての痛みがまるで感じられない。戦争、差別、出会い・別れという体験が、重たいテーマとしてずっしりと伝わってこないのだ。クリスティーナ・リッチの表現が悪いというわけではない、これは明らかに脚本のミスだと私は思う。ただ、最初の17分が余りにも素晴らしかったために、後半それ以上のものを求めてしまった私の見方も良くなかったのかもしれない。何れにせよ、人の心を動かすには、努力だけではだめだということを、この作品を通して思い知らされたような気がする。
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