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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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私は「うつ依存症」の女 -- PROZAC NATION
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ ・ ドイツ / ドラマ
  監督 : エーリク・ショルビャルグ
  脚本 : ガルト・ニーダーホッファー 他
  出演 : クリスティーナ・リッチ, ジェシカ・ラング
  ミシェル・ウィリアムズ, ジェイソン・ビッグス
 -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

この主人公を見て思い浮かべたのは自分だった。
といっても、私がドラッグをやっているとか、うつ病でセラピーに通っているとかそういうのではない。また、主人公に共感できたというのでもない。ただ、彼女と母親の関係が、まるで自分と母親の関係と同じに見えたのだ。私は父を早くに亡くし、長い間母と姉と私の3人で生活してきた。私は父親がいないことで、精神的にも経済的にも苦しんだことはない。むしろ恵まれているとさえ感じている。しかし、私がそう感じていられるのも、母親が見えない苦労を積んできたおかげなのだろう。私の母は、片親ということで、自分の子の将来が他の子よりも狭まってしまうことを恐れていた。彼女の中には、常に世間に対してそういう引け目があったように思う。それだからだろう、母は私を人に誇れるような人間にしたいと望んだ。私の成功が母の幸せなのだ。当時平凡な高校生だった私にとって、人に誇れることといったらテストで良い点を取ることくらいしかなかった。幸い私は勉強が好きで、一日何時間も勉強に明け暮れることは苦ではなかった。結果いい大学に入り、母はそのことを私以上に喜んだ。その頃からか、私は母の期待を重荷に感じるようになった。大学でも良い成績を収め、やがて大学院へ進んだ私を母は誇らしげに自慢した。その後、私が授業でA+を取った時も、私の批評が本に載った時も、母はいつも嬉しそうだった。このまま行けば、研究者として成功できると思っていたのかもしれない。私もそうなることを望んだが、時々それが自分の夢なのか母親の夢なのかがわからなくなる時がある。「私は母親のために生きているのだろうか」
大学院2年目を終えた今年、私は卒業しなかった。良い論文を書くため、もう1年必要だと言った私に、母は「情けない」と返した。母にとって、私が2年で卒業できなかったことは恥ずかしいことだったのだ。私がたまに、「もう勉強なんてしたくない」と愚痴をこぼすと、母は決まってこう言う。「大学院まで行かせたのに」
母が本気で言っているのかはわからない。怠けている私にもっと頑張ってほしくて、そうきつく言うのかもしれない。でも、時々「私の人生なんだからほっといて!」と叫びたくなる時がある。だからこの作品の終わりの方で、母親が娘に向かって「私の期待があなたを苦しめていたのね。私のために何かになる必要はないわ。私のためにいい子になることもない。自分でいて。」と言っていたのを見て、すごく羨ましいと思った。しかし、私がそう感じられるのは、私の問題が彼女のよりも軽く、そして私はうつ病ではないからなのだろう。
もともとこの作品は自伝の映画化であって、映画を批評することは主人公の人生を批判することになりかねない。私は他人の人生にとやかく言う気はない。ただ、ジェシカ・ラングとクリスティーナ・リッチの演技は良かった。ジェイソン・ビッグスも思いのほか役どころにはまっていた。作品自体は、「うつ病」の症状や原因、彼らの傾向をただ伝えることだけに終始していて、「うつ病」をどう理解し、その患者とどう付き合えばいいか、そして彼らはどうやって克服していくのかという最大のテーマについては明らかにされていなかったのが残念だ。
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