09
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--


 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
ハリー・ポッターと炎のゴブレット -- HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / ファンタジー
  監督 : マイク・ニューウェル
  脚本 : スティーヴ・クローヴス
  出演 : ダニエル・ラドクリフ, ルパート・グリント
  エマ・ワトソン, レイフ・ファインズ, マイケル・ガンボン
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

シリーズが進むごとにコメディの要素が次第に薄れ、嫉妬や欲望、裏切りといった闇の部分が強く主張されるようになってきたのは誰の目にも明らかだ。4作目となる本作は、いよいよ本格的なダークファンタジーの域に突入したと言える。若干ホラーの要素も加わった残酷な描写の数々は、物語に程よい刺激を与え、夢見がちなメルヘンをビターに引き締めている点が英国人監督らしくて面白い。ただ、脚本に関してはストーリーが散漫なままラストを迎えていて、単体として評価するならこれまでのシリーズ中最低の出来と言わざるを得ない。話の筋自体は特にわかり難いことはないのだが、ストーリー上不必要なキャラクターの介入が多く(例えば、嘆きのマートルやシリウス)、それに付随したエピソードを忙しなく行ったり来たりしなければならなくなっていたのが、自分で自分の首を絞めているようで見苦しかった。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(2) |
ベッカムに恋して -- BEND IT LIKE BECKHAM
all cinema online 詳細ページへ 2004年 イギリス ・アメリカ ・ドイツ / 青春
  監督 : グリンダ・チャーダ
  脚本 : グリンダ・チャーダ 他
  出演 : パーミンダ・ナーグラ, キーラ・ナイトレイ
  ジョナサン・リース・マイヤーズ, アーチー・パンジャビ
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

これは、ベッカムに憧れるインド系イギリス人の少女が、家族の反対や周囲の偏見を乗り越え、夢であるプロサッカー選手への道を突き進んでいく様子を描いた青春サクセスストーリーである。公開前から話題になっていた通り、本作では主人公の少女がインド人であるということにスポットが当てられているが、そこから生じる人種問題や性差別問題についてはそれほどシリアスに扱われていない。あくまで気楽に見られる青春ムービーという体裁を保っているため、見る側に何か深いメッセージを残すことよりも、鑑賞後の爽快感を大事にしていると言える。故にコーチとの恋愛や親友との仲違いといった不自然なエッセンスが絡んでくるのも仕方がない。その分の喜びや楽しさを与えようとしているのだから。
はっきり言って、サッカー選手になりたいと願う主人公にとって夢の実現が困難だったのは、何も彼女がインド人だったからではない。それこそユダヤ人だろうと日本人だろうと状況は一緒だ。「女性は女性らしく控えめに」という錯誤的な偏見は、未だに世界中のどの社会にも根強く存在し、子供たちの未来を狭めている。それは紛れもない事実であって、簡単には変えられないのが実情だ。本作を見て、 「へ〜!インド人って大変だね」と、全くの他人事のように感じた人は、実は身近にもそういう状況が存在しているということに気づかなければいけない。映画の主旨とは関係ないが、大人にはその責任があると私は思う。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(0) |
ハッカビーズ -- I ♥(HEART) HUCKABEES
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / コメディ
  監督 : デヴィッド・O ・ラッセル
  脚本 : デヴィッド・O ・ラッセル, ジェフ・バエナ
  出演 : ジェイソン・シュワルツマン, ジュード・ロウ
  ナオミ・ワッツ, マーク・ウォルバーグ, リリー・トムリン
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

日本ではことごとく評判の悪い本作、しかし私には大した拾い物となった。
まず邦題について説明しよう。ハッカビーズとは劇中に出てくる " 何でも揃う " が宣伝文句のデパートチェーンのことである。店の様子はわからないが、おそらくMacy'sやJCPennyのようなものだろう。邦題はその名称をそっくりタイトルに採用しているが、原題はというと " I ♥ HUCKABEES " と表記されている。
一般に、この ♥という記号はLoveに置き換えられるが、今回はそのままHeartと読んでみる。するとタイトルの隠された意味が見えてくるのだ。

 以下 粉川哲夫の【シネマノート】 様より引用。
原題の " heart " は、「肝に銘じる」という古い用法で、直訳すれば、「われハッカビーを忘れじ」といった感じになるらしい。
要するに「ハッカビーたちに気をつけろ」ということだ。
本作における " ハッカビーズ " は、今のアメリカそのものとも言える「大量生産大量消費」思想の象徴たる存在として描かれている。そして、その傲慢なキャピタリズムを痛烈に批判しているのが他でもないデヴィッド・O ・ラッセル監督自身であり、本作では行き着くところの「真の幸せ」を語る術として、現代社会の薄汚れた側面を利用するという図式が成立している。外枠はポップなコメディーだが、中身は意味深いメッセージがぎっしりと詰め込まれている。まるで哲学書を広げたような物語だが、ふんわりと温かみのある演出のおかげで比較的理解しやすくなっている上に、ふと自分の存在についても考えさせてくれるようなありがたい作品でもある。しかし、これは進むべき道を見失いかけている現代人にとっては相当耳の痛い話だろう。「嘘で塗り固められた自己を解放しない限り、真の意味での幸せはやってこない」というのがこの作品のスタンスなのだから。
あるインタビューでジュード・ロウが言っていた。「これは本当の自分、そして本当の幸せを探す人たちの物語。彼らがいるのは他人に行動パターンを強要するような世界だ。そのために、ある人は無意識にそういったことに囚われ不幸せになっている。ある人は成功したり、何かを達成したような気でいるかもしれない。この物語のエッセンスはそういうものを剥ぎ取っていって内面の幸福を探し求めるというところにある」のだと。確かにそうなのかもしれない。この作品の最後で語られるメッセージが、そのまま監督の理想とする精神世界なのだろう。主要人物の1人が、あの " 9.11 " 以来カウンセリングに通い続けているという設定から見ても、「つながりは苦しみを通して生まれるもの。悲しみを共有することではじめて他者と一体になれる」というフレーズは、悲痛に満ちたこの世の中で、我々がどこかに置き忘れてきてしまった大切なものの在り処を教えてくれようとしているのだと私は感じた。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(1) |
バタフライ・エフェクト -- THE BUTTERFLY EFFECT
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / サスペンス
  監督 : エリック・ブレス, J ・マッキー・グルーバー
  脚本 : エリック・ブレス, J ・マッキー・グルーバー
  出演 : アシュトン・カッチャー, エイミー・スマート
  ウィリアム・リー・スコット, エルデン・ヘンソン
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

一見、整然とした作品のように思えるが、冷静になって全体を見直してみると小さな矛盾点が存在することに気づく。それもそのはず、この脚本(ラストシーンまでの展開)は、公開直前にお蔵入りとなった言わばディレクターズカット版のエンディングに沿う形で作られているからなのだ。そのエンディングというのは、主人公のエヴァンが最後にタイムスリップする場面で、彼が戻った過去の " 分岐点 " に公開版との違いがある。というのも、当初のエンディングで彼が選択したのは、まだ母親のお腹の中にいた時の自分だった。言いたいことはわかるだろう。次の瞬間、彼は悲しいことに自ら死産の道を選ぶのだ。つまり、自分がこの世に生まれてきた事実そのものを消し去ることで、自分と係わる(はずの)人々の未来を救うというわけである。主人公が生きる道を拒否するというエンディングは、確かに悲劇的で商業向きではないが、物語のテーマともなっている「カオス 理論」の概念を象徴しているという点では、カット版の方が理に適っていると私は思う。だが、そうは言っても結局は、公開版が製作者としての最終的な答えであって、全てなのだから、不本意なエンディングを選ばざるを得なかったことが余計残念でならない。ところが、これ以外にも釈然としない部分はまだ残る。ひとつは、ラストに来て突然、過去に戻る引き金となっていた「日記」というアイテムが「映像」という別の形に置き換わってしまった点だ。これが許されるのであれば、思い出の品なら何でもいいことになってしまう。間際まで忠実に守られてきた法則に例外的な要素を盛り込む必要性はどこにあったのだろう。また、その映像=ホームビデオに映し出されていた時点に果たして主人公の「記憶の欠落」があったのかという点。それが前提にあってこそ過去に戻れるという設定だが、映像の時点に関しては劇中で何ら説明がない。彼の場合のタイムスリップとは、ブラックアウトした時を埋めるための突発的な自助作用であって、本人が意思を持って過去に干渉しだす以前の段階では、操作できないアクシデントであったはずだ。それが、ラストにきて本質までも自ら変えられるような可能性を残してしまっては、これまでの理論が根底から覆ることになりかねない。とはいっても、この作品が本当に伝えたいのは、運命の皮肉や、究極の愛の形であって、能力云々ではない。その点、シンプルかつ明快にまとめた部分は素直に評価したいと思う。スリリングな映像展開もまた、記憶の狭間に苦悩する青年の焦りを十分に感じさせてくれて実に有用だ。ただ、先ほども言ったように、肝心な部分の詰めの甘さがやはり気になってしまう。製作者側の迷いもあったのだろうが、私にとって、この作品は全てがパーフェクトでなければ意味がないと思うのだ。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(1) |
ヘヴン -- HEAVEN
all cinema online 詳細ページへ 2002年 独 ・英 ・米 ・仏 / ロマンス
  監督 : トム・ティクヴァ
  脚本 : クシシュトフ・キエシロフスキー 他
  出演 : ケイト・ブランシェット, ジョヴァンニ・リビシ
  レモ ・ジローネ, ステファニア・ロッカ
  -- DVD / 満足度 ★★★★★

本当にいい映画を見た時というのは(あくまで主観的な見地から)、全身の細胞という細胞が歓喜に揺さぶられ、わけもなく涙がこみ上げてくるような感覚に襲われる。運命に導かれるように出会った男女の逃避行を描いた本作は、何よりも作り手の視点が美しい。監督は、理屈では説明できない魂の結びつきを、ただひたすら汚れない目の奥で見つめ、詩のように滑らかに、そして絵画のように幻想的に描くことに成功している。映し出されるトスカーナの木々の緑、大空の青、大地の黄色、そこに溶け込む2人の透明感といったら息をのむ美しさだ。犯した罪を償うため、そして永遠を手に入れるため、肩を寄せ合い天高く上っていった2人の姿には、哀しみを超えた清らかさだけが残る。セリフや音楽、衣装に至るまで、過剰な演出は一切省き、役者の演技だけを際立たせるその素朴さにこそ、力強い感情の表現体としての奥深さがあるのだろう。久々に見たロマンス ドラマの秀作。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(0) |
フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白 -- FOREVER YOUNG
all cinema online 詳細ページへ 1992年 アメリカ / ロマンス
  監督 : スティーヴ・マイナー
  脚本 : ジェフリー・エイブラムス
  出演 : メル・ギブソン, ジェイミー・リー・カーティス
  イライジャ・ウッド, イザベル・グラッサー
  -- TV / 満足度 ★☆☆☆☆

この作品の脚本を務めたJJエイブラムスは、『エイリアス』といい『ロスト』とといい、常にエンターテインメント性を意識しながら、細やかな人物描写と意表をついた展開によって独特のワールドを作り上げてきた。しかし、この『フォーエヴァー・ヤング』に関しては、どういうわけかその優れた手腕を感じることはできない。
理由として考えられるのは、メル・ギブソンを始めとするメインキャラクターの心情を上手く描ききれていなかったという点だ。例えば、早い段階のシーンで主人公の恋人が交通事故により植物人間となってしまうのだが、主人公が「彼女の死を見たくない」がために、自らを冷凍保存するという展開にまず納得がいかない。植物人間になろうが、重い病気で死を待つだけの状態になろうが、愛する人が息を引き取るその日まで、傍にいてあげたいと思うのが普通の心理じゃないだろうか。
それを見たくないからといって放棄するとは何て無責任な人間だろう。また、冷凍状態から目覚めた主人公を匿う家族の態度もおかしい。そもそも50年もの間、人が冷凍保存されていたという異常な出来事を目の当たりにしたら驚くのが当然のはず。それなのに、あっさりと受け入れ無条件に協力してしまうのだから人がいいというか何というか…。要するに、この作品には困惑や葛藤といった人間らしい姿が全く描かれていないのだ。そればっかりに紡ぎ出されるストーリーのいちいちが、どれも薄っぺらに見えてしまっている。ファンタジックな設定だけに頼りきった上辺だけの人間ドラマに、真の感動など存在しない。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(0) |
フレンチ・キス -- FRENCH KISS
all cinema online 詳細ページへ 1995年 アメリカ / ロマンス
  監督 : ローレンス・カスダン
  脚本 : アダム・ブルックス
  出演 : メグ・ライアン, ケヴィン・クライン
  ジャン・レノ, ティモシー・ハットン
  -- TV / 満足度 ★★☆☆☆

メグ・ライアンとケヴィン・クライン、年も違えばジャンルも違う2人が恋に落ちるという設定が、何とも異様なこの作品。フランスを舞台に繰り広げられる甘くキュートなラブストーリーは、雰囲気こそいいものの、作品的価値は相当低いものとなっている。よく練られていない脚本というのはそれだけで辛いものがあるが、主演の2人がそれを上手くカバーできていない点がまた追い討ちをかける。メグ・ライアンは、コメディ要素が強いこの作品でも相変わらずぶりっこな演技で対応し、ロマコメで長く鍛えられた者の性なのか、あまり応用が効かないようで悲しい。
また、ケヴィン・クラインに関しても、今回ばかりは首を傾げてしまう。というのも、この作品でクラインは、粋なフランス男を演出しているのだが、彼の場合どうしてもラテン男の油ギッシュなイメージが先行して、爽やかな空気感とは相反するアクの強さが目立ってしまっている。また、ストーリー上説明不足な点もいくつかあり、例えばリュックが泥棒になった背景や、彼の家族のこと、無国籍のケイトが飛行機に乗れたワケなど、結果的にはどうでもいいことだが、触れられないのはあまりにも不自然な気がしてならない。クラインのファンだからこそ最後まで見ていられたが、そうでなければとっくに居眠りでもしていたであろう平凡でとりえのない作品だった。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(0) |
バッドボーイズ 2 バッド -- BAD BOYS II
all cinema online 詳細ページへ 2003年 アメリカ / アクション
  監督 : マイケル・ベイ
  脚本 : ロン・シェルトン, ジェリー・スタール
  出演 : ウィル・ス ミス , マーティン・ローレンス
  ガブリエル・ユニオン, ジョルディ・モリャ
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

いや〜、これぞハリウッド的アクション映画の典型だ。派手なの大好き、下品なの大好き、そして忘れてはいけない、彼らはアメリカが大好きだということを。
この作品を仕掛けるのは、前作同様映画界屈指のヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマー。アクション映画の裏には必ずこの人ありと言っても過言ではない。彼が手掛ける作品には全て一貫したスタイルがあって、本作もその例に漏れず実に彼らしい作りになっている。湯水のように大金を使い、カーチェイスに爆破にガンシューティングと何でもありのお祭り映画。私は結構好きだったりする。当然、ストーリーなんぞはペラッペラのスカスカ、しかし、芸術性を重視する現在の風潮をあざ笑うかのように、映画を完全なる娯楽と捉える姿勢が逆に潔いと思えてしまうのだ。勿論、毎日見たいとは思わないが、3ヶ月に1度くらいはこういう作品を見て、凝り固まった頭の筋肉をほぐしてあげるのもいいかもしれない。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(0) |
ハート・オブ・ウーマン -- WHAT WOMEN WANT
all cinema online 詳細ページへ 2000年 アメリカ / ロマンス
  監督 : ナンシー・メイヤーズ
  脚本 : ジョシュ・ゴールドスミス , キャシー・ユスパ
  出演 : メル・ギブソン, ヘレン・ハント
  マリサ・トメイ, ベット・ミドラー, ローレン・ホリー
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

ここ数年、俳優としてのメル・ギブソンの活躍をめっきり見なくなったが、今頃どこでどうしてるのだろう。『パッション』を発表してからというもの宗教家としてのイメージが定着してしまって、映画界でも干され気味だとか何とか。『リーサル・ウェポン』シリーズの大ファンである私としてはちょっぴり寂しい気もする。今日は、そんな彼の黄金期を支えた一本、『ハート・オブ・ウーマン』を鑑賞した。
ひょんなことから女性の考えが声として聞こえるようになってしまった主人公。私も時々「人の心が読めたらな〜」なんて思うことがあるが、この作品を見ていたらそんなことも言ってられない。同僚には「エロ親父」呼ばわりされ、ベットを共にした女性からは「大したことない」なんて言われる始末。「知らぬが仏」というのはまさにこういうことを言うのか。そんな能力絶対にいらないと、なぜか真剣に思ってしまった。さて、心の声に動揺する主人公を演じたメル・ギブソンだが、とぼけた役も意外と似合っている。普段から英雄役が多いだけに、脱毛ワックスを塗ってみたり、ストッキングを履いてみたりというのはさぞかし勇気がいったことだろう。
ストーリーよりも何よりも、彼の頑張りを褒めてあげたい、そんな気分だ。
| 映画レビュー(ハ) | comments(0) | trackbacks(0) |
フォーガットン -- THE FORGOTTEN
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / SF
  監督 : ジョセフ・ルーベン
  脚本 : ジェラルド・ディペゴ
  出演 : ジュリアン・ムーア, ドミニク・ウェスト
  ゲイリー・シニーズ, アルフレ・ウッダード
  -- DVD / 満足度 ★☆☆☆☆

人それぞれ感性は違う。例え駄作と騒がれる作品でも、思いがけず楽しい時間を過ごしてしまったという経験は誰しもあるはずだ。だからこの作品に関しても、自分の目で確かめるまでは世間の評価など信じまいと思っていた。が、しかし、その僅かな期待さえも打ち砕いてしまうのが『フォーガットン』である。
14ヶ月前に最愛の息子を飛行機事故で亡くし、未だ立ち直れないでいる主人公。ある日、彼女は家族写真から息子の姿だけが消えているのを発見する。ひどく動揺した彼女は精神科医に助けを求めるが、彼から告げられたのは「最初から息子など存在していなかった」という受け入れ難い言葉だった。今まで信じてきたものが崩れ落ちる時、それは夢か幻か、それとも....。素材としてはかなり興味深い。サスペンスフルな展開に、一気に緊張が高まる。しかし、真相は意外過ぎるところにあった。いやはや、『サイン』の時もそうだったが、宇宙人で片付けられるほど悲しいことはない。というのも、『フォーガットン』に用意されたシナリオとは、宇宙人が人間の親から子供の記憶を奪い去るというものだったのだ。これだけでも驚愕なのだが、理由を知って再び驚くことになる。なぜなら宇宙人は、人間の親と子の絆、その強さの秘密を解明するために、そんな実験していたのだというのだから。ここまで来るといよいよ開いた口も塞がらなくなってくる。果てしなく巨大なスケールの中で、「親子の絆」という小さいテーマを追いかける宇宙人の姿、これが何とも馬鹿らしくて笑いを誘う。
つまり、この作品には、ドラマ『Xファイル』の1エピソード分の価値しかないということだ。逆にマニアにはたまらない映画ということになるだろう。
| 映画レビュー(ハ) | comments(2) | trackbacks(0) |