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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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エミリー・ローズ -- THE EXORCISM OF EMILY ROSE
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / ミステリー
  監督 : スコット・デリクソン
  脚本 : スコット・デリクソン, ポール・ハリス・ボードマン
  出演 : ローラ・リニー, トム・ウィルキンソン
  ジェニファー・カーペンター, キャンベル・スコット
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

『エミリー・ローズ』をホラー映画として宣伝した配給会社の判断は正しい。というのも物語の軸となる悪魔祓いの裁判は、CMで見たあのホラーシーンに続く「前ふり」でしかなく、それ自体に何ら面白味があるわけではないからだ。訴訟内容が少々風変わりなだけで、裁判自体は至って事務的。スリリングな法廷劇を期待していると、予定調和な展開に肩透かしを食らうだろう。そんな退屈さとは打って変わって、回想シーンで描かれるエミリーの錯乱場面は実に見応えのある仕上がりとなっている。特殊効果に頼ることなく、その身一本で挑んだというジェニファー・カーペンターの熱演は、直視できないほどに痛々しく、時に悲しげで、それでいて途轍もない邪悪さを醸している。悪魔のイナバウワーをはじめ恐ろしい体技の数々に、久々に背筋が凍るような感覚を覚えた。ただ、実話であるとはいえ、あくまで一方的な解釈で書かれた原作本を元にした劇映画である以上、本作に描かれたことの全てを信じるのは非常に危険である。宗教の違いを無視したとしても、説得性に欠けた裁判の過程からして、エミリーが悪魔にとり憑かれていたという事実はやはり信じ難い。だが、ホラー描写だけ取り上げて見れば、なかなかの力作であると評価できる。
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悪女 -- VANITY FAIR
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ ・イギリス / ロマンス
  監督 : ミーラー・ナーイル
  脚本 : ジュリアン・フェロウズ 他
  出演 : リース・ウィザースプーン, ガブリエル・バーン
  ジョナサン・リース・マイヤーズ, アイリーン・アトキンス
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

主人公のレベッカ・シャープは、悪女といえど『理想の結婚』のチーヴリー夫人のような策略家ではない。言うならば「野心家」の方が正しいだろう。富と階級こそが真の豊かさであると考えられていた19世紀のロンドンで、貧しく生まれついた彼女は、幸運にも恵まれた美貌と築き上げた知性を武器に、上流社会への階段をその身一つで駆け上がっていった。そんな主人公を演じているのが、リース・ウィザースプーンだ。彼女の小さい体から発散される前向きなオーラは、貪欲なまでにのし上がろうとする主人公の嫌味を難なく消し去り、人々の共感を呼ぶキャラクターへと変身させている。これほどまでにサクセスストーリーが似合う女優も珍しい。イギリスが最も繁栄を極めた時代、その華やかな外見とは裏腹に、人々の欲望が交錯する社会の残酷さや虚しさを、この作品は上手く伝えている。上映時間が不必要に長いのは若干気になるが(登場人物の一人一人に気を配りすぎ)、当時の貴族社会を鋭くモダンな視点で描ききった監督の腕は褒めたい。異文化の融合が織り成す鮮やかに色踊る衣装の数々も見所の1つである。
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アレキサンダー -- ALEXANDER
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / 歴史
  監督 : オリヴァー・ストーン
  脚本 : オリヴァー・ストーン 他
  出演 : コリン・ファレル, アンジェリーナ・ジョリー
  ヴァル・キルマー, ジャレッド・レト, ロザリオ・ドーソン
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

アレキサンダー大王、世界史に疎い人でも名前くらいは知っているだろう。紀元前300年代に軍を率いてギリシア、エジプト、アジアにまたがる約4500kmを征服し、歴史上最大の帝国を築き上げた人物だ。そんな伝説的英雄の生涯を描いたのが、この『アレキサンダー』である。本作では総製作費200億を投じ、圧倒的な映像技術で再現された大遠征のシーンが一番の見所と言われているが、オリヴァー・ストーン監督が最後までこだわった、大王のある側面を意識して見ると面白い。つまりそれは、アレキサンダー大王が両性愛者であったという点である。
劇中では、ジャレッド・レト演じる側近のヘファイスティオンとの関係(友情や兄弟愛に近いレベル)が描かれるのだが、聞くところによるとアメリカでは、「オリヴァー・ストーンがアレキサンダーをゲイに貶めた」として全く受け入れられなかったのだとか。私にしてみれば、何よりも王である彼の繊細さを一番よく表わしていたのはそこだと思うだが…。全体としては、アレキサンダーが征服に夢を馳せる輝かしい部分よりも、権力者として、いや英雄としての理想像を追い求めるあまり、道を見失いもがき苦悩する面にスポットが当てられている分ドラマとしてはダークで混沌とした印象が強い。しかし、キャスティングが見事なだけに(あくまで商用として)少なくとも退屈することはない。特に、ジャレッド・レトが素晴らしい働きを見せている。彼はアレキサンダーの友として、家臣として、そして唯一心から愛される者として、複雑に絡んだ感情の釣り合いを上手く表現していたと思う。
久々に見た歴史劇。それも2時間50分という超大作だ。私にとってはエベレスト級のチャレンジだったということを忘れずに書き残しておきたい。
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インソムニア -- INSOMNIA
all cinema online 詳細ページへ 2002年 アメリカ / サスペンス
  監督 : クリストファー・ノーラン
  脚本 : ヒラリー・セイツ
  出演 : アル・パチーノ, ロビン・ウィリアムズ
  ヒラリー・スワンク, マーティン・ドノヴァン
  -- TV / 満足度 ★★★★☆

少女殺しとベテラン刑事との心理的攻防を巧みに描いたクライムサスペンスの秀作。彼らを結ぶ2つの事件を軸に人間の心の脆さを浮き出していく過程が実に面白い。アラスカの白夜の下、我を忘れ暴走する男、絡み合う動機、そして己との葛藤、これらがバランスよく配分され、最後の最後まで全く飽きさせない展開が続く。アル・パチーノのくたびれた表情が、ロビン・ウィリアムズのゾッとする不気味さが、この作品を妖艶に色付けるエッセンスとなって静かに主張している点が見所の1つでもある。静けさの中にある激情の描き方がとても印象的で、作り手のセンスの良さ、腕の良さを十二分に感じさせてくれる作品であった。
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アルフィー -- ALFIE
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / ロマンス
  監督 : チャールズ・シャイア
  脚本 : チャールズ・シャイア, エレイン・ポープ
  出演 : ジュード・ロウ, オマー・エップス , マリサ・トメイ
  ニア・ロング, スーザン・サランドン, シエナ・ミラー
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

ニューヨークが舞台となる作品にはなぜこうナルシスト的な演出が多いのだろう。ジュード・ロウが主演の『アルフィー』もまた、彼自身が観客に語りかけるスタイルで物語が展開していく。恋愛観、ライフスタイル、ファッションポリシー、口説きのテクニック、身勝手な自論をペラペラと捲し立てる姿は大した雄弁家である。
しかし、普通の男なら「あっそ」で済んでしまいそうな事柄も、ジュード・ロウなら話は別。筋の通らない理論でさえも、有益に思えてしまうのだから不思議である。
端正な顔立ち、スマートな立ち居振る舞い、そして全てを許してあげたくなるような屈託のない笑顔、アルフィーという男を演じるにあたって彼の持つ最大の武器が上手い具合に働いている。それに比べ、準主役のシエナ・ミラーはどうしようもない大根役者だ。思った通り、映画サイズの技量は持ち合わせていない様子。
彼女がコージャス?私にはさっぱり理解できない。スーザン・サランドンが高級5つ星ホテルだとしたら彼女は場末にある安モーテルほどの存在感しかない。
今やファッション界を賑わすアイコン的存在の彼女だが、モデルは所詮モデルなのである。『TAXI NY』のジゼル・ブンチェンが良い例だ。ジュード・ロウのアクセサリーで終わらないよう、せいぜい演技を磨いて欲しい。
さて、この作品、見終わってから調べてみたら、オリジナルはなんと戯曲だという。私は見ている最中何度も「舞台で上演したら面白いのに」と思っていた。現代風のミュージカルにアレンジしたら大ウケ間違いなしの作品だ。都会の虚無感漂うシニカルな恋愛群像… ブロードウェイの片隅にある小洒落た劇場で見れたなら、趣も随分変わっただろう。
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エボリューション -- EVOLUTION
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ / SF
  監督 : アイヴァン・ライトマン
  脚本 : デヴィッド・ダイアモンド 他
  出演 : デヴィッド・ドゥカヴニー, ジュリアン・ムーア
  オーランド・ジョーンズ, ショーン・ウィリアム・スコット
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

特別贔屓にしているというわけではないが、『ゴースト・バスターズ』、『ツインズ』、『ジュニア』といったコメディ作品を見て育った私にとって、アイヴァン・ライトマンという人物は何かと思い入れのある監督だ。へんてこなキャラクターを配し、そのインパクトに全てを託すようなスタイル、そして、たかがB級の笑いのために大金を惜しまない心意気、その集大成を『エボリューション』で見た気がした。
ハイスピードで進化するエイリアンと、人類との攻防をコミカルに描いたそれは、まさに『ゴースト・バスターズ』の世界であり、登場人物の所作に至っては80年代のコメディそのままにおバカな哀愁を存分に漂わせている。21世紀になった今でも変わらないその姿勢は、一種のノスタルジーだけでなく安堵感さえも与えてくれるのだ。しかし、そんな心地良いライト感を半減させてしまっているものがある。それは配役のミスだ。デヴィッド・ドゥカヴニーは、おそらくドラマ『X-ファイル』のつながりで安易に抜擢された感があるが、あの役柄には多少なりともコメディのできる役者が必要だ。また、ジュリアン・ムーアに関しても、今回はいい選択だったとは言えない。売れてもなおジャンルを問わずあらゆる作品に出演し続ける彼女は、度々その柔軟性を評価されているが、実はそこが彼女の長所でもあり短所でもあるのだ。様々な役柄に挑戦するのは素晴らしいことだが、観客はその努力を見たいわけではない。次は是非相応しい役どころで、その才能を感じさせてもらいたいものだ。
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イン・ハー・シューズ -- IN HER SHOES
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / ドラマ
  監督 : カーティス・ハンソン
  脚本 : スザンナ・グラント, J ・ウェイナー(原作)
  出演 : キャメロン・ディアス , トニ・コレット
  シャーリー・マクレーン, マーク・フォイアスタイン
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

私にも7つ年が離れた姉がいて、まさにこの映画のような姉妹関係だ。姉は優秀で堅実で、地位もお金もある。私はというと、無計画で甘えん坊なところがマギーにそっくり。しかし、私が共感したのは、意外にもローズの人生だった。なぜだかはわからない。でも、ふとした時に発する彼女の言葉が、とてもリアルなものとして自分と重なるのを感じたのだ。この映画が素晴らしいのは、紡ぎ出される他愛ない会話の中にも必ず現実感が宿っている点だ。何と言ったらいいのか、それはまるで彼らが隣に座って自分に語りかけるような心地良さと安心感に溢れ、それでいて、胸を突き刺すような鋭さも秘めている。この物語が遠いどこかの御伽噺ではなく、自分自身が綴った日記のように、リアリティーをもって心に響いてくるのはそのせいだろう。スクリーンの中を泳ぎ回る登場人物の生き生きとした姿からも、それは容易に伝わってくる。キャメロン・ディアスの奔放さ、トニ・コレットの影、シャーリー・マクレーンの広い心が、それぞれのキャラクターにぴったりマッチして、驚くほどの一体感を生み出している。そんなタイプの違う3人の女性が繊細に心を通わす様子は、見ていて涙が出そうになるほどだった。
全てが上手くはいかない人生、だからこそ楽しい人生。どんな出会いが自分を変えるかはわからない。そんな人生の不思議と気まぐれを、また、その対極に位置する家族愛という不変的な絆の価値を、この作品は謳っているような気がした。
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エドtv -- ED TV
all cinema online 詳細ページへ 1998年 アメリカ / コメディ
  監督 : ロン・ハワード
  脚本 : ローウェル・ガンツ, ババルー・マンデル
  出演 : マシュー・マコノヒー, ジェナ・エルフマン
  ウディ・ハレルソン, エリザベス・ハーレイ
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

エドtv ・・・ それは何のとりえもない一般人を24時間カメラで追い続け、その様子を全国に生中継してしまおうという、何とも悪趣味な主旨をもった番組のこと。
現在アメリカではリアリティ番組が大ブームを巻き起こしているが、まさかそれをライブで放送し続けている番組はないだろう。24時間、寝ている時もトイレに行く時も恋人といい感じになった時も、常に人に見られているというストレス 、この作品は、プライバシーが損なわれつつある現代社会のメディア闘争を、逆にTVを利用して売名を目論む輩たちとの対比を交えて風刺することに成功している。
しかし、どこかこの作品を物足りなく感じてしまうのは、全体的に毒気が薄いせいだろう。健全で、いわば教育ビデオ的な作りになってしまっている。そこが良くも悪くもロン・ハワードらしい部分ではあるのだが、いかにもハッピーなムードでは、折角のシニカルなプロットが十分に生きていない印象を受ける。まぁ、これは好みの問題かもしれないが、どうせならもっとスパイスの効いた風刺劇を私は見たいと思った。しかしながら、ヒューマンドラマの名匠、ロン・ハワードの巧みな演出には今回もそれなりに楽しませてもらった。『ダ・ヴィンチ・コード』のような堅い作品もいいが、力を抜いて楽しめるホームコメディーもこれからどんどん作り続けてほしいと思う。
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ウェディング・プランナー -- THE WEDDING PLANNER
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ / ロマンス
  監督 : アダム・シャンクマン
  脚本 : パメラ・フォーク, マイケル・エリス
  出演 : ジェニファー・ロペス , マシュー・マコノヒー
  ブリジット・ウィルソン, ジュディ・グリア
  -- DVD / 満足度 ★★☆☆☆

いやはや、これまで数々のロマンス映画を見てきたが、これほどまでにベタな恋愛劇を観たのは初めてかもしれない。少々キツイ言い方をすれば、こんなのを見て喜んでいられるのは頭の中がハートマークでいっぱいの少女漫画愛好家くらいだ。尤もこの作品のターゲットは、白馬に乗った王子様を夢見る30前後のキャリアウーマンといったとこだろうから、多少甘い展開にも目をつぶろう。しかし、轢かれそうになる主人公を間一髪救い出す冒頭から、酔った主人公をお姫様ダッコするシーンまで、ありふれた手で観客の心を掴もうとするあたりに作り手の怠慢さを感じずにはいられない。最低限のマナーとして、映画作りには多少のチャレンジ精神をもって臨んでもらいたいものである。
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エリザベス -- ELIZABETH
all cinema online 詳細ページへ 1998年 イギリス / 歴史
  監督 : シェカール・カプール
  脚本 : マイケル・ハースト
  出演 : ケイト・ブランシェット, ジョセフ・ファインズ
  ジェフリー・ラッシュ, リチャード・アッテンボロー
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

『エリザベス』は、純粋な史劇とは違い、わずか25歳で国を背負うこととなった女性の苦悩と成長を描いたドラマである。ゆえに物語の終着点は、彼女が女王としての新たなる一歩を踏み出したところに設定されている。つまり、作り手は彼女の全生涯にスポットを当てるのではなく、エリザベスという少女がいかにして王の威厳を備えるまでに至ったのかという人間的側面だけを描こうとしたのだ。しかし、私が歴史を知ってしまっているからだろうか、彼女の人生は " それから " が面白いのである。確かにエリザベスという女性の素顔にも興味はあるが、その要素だけではやはり寂しい。スペインとの戦いの末にイギリスを世界一の国家に伸し上げた一権力者としての彼女の顔を、私はもっと見たいと思った。しかし、エリザベスをケイト・ブランシェットが演じている点は興味深い。即位前のあどけない表情から女王としての凛々しい顔つきまで、実に見事な表現力で魅了する。高貴なる王の風格を、内面から醸し出す妙、これぞ女優である。
最後に1つ気になることを挙げると、劇中で一番重要な台詞である " I have become the Virgin " の日本語訳が、「私は処女になった」となっていたのだが、この場合の " Virgin " は「聖母(マリア)」と訳すのが適切ではないだろうか。人々は、偉大で神聖な存在にひれ伏し崇め敬う。マリア像の前に跪き、その気高い顔を見上げ自分の歩むべき道をはっきり悟ったエリザベスは、生涯一度も結婚することなく大英帝国の黄金時代を築いていったのだ。
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