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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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恋のミニスカ ウエポン -- D.E.B.S.
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / コメディ
  監督 : アンジェラ・ロビンソン
  脚本 : アンジェラ・ロビンソン
  出演 : サラ・フォスター, ジョーダナ・ブリュースター
  ミーガン・グッド, デヴォン青木, ジル・リッチー
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

邦題から察する通り、「頭を空っぽにして見られる映画」というのはこういうことを言うのだ。『恋のミニスカ ウエポン』は、コミックを基にした短編の映画化らしいが、B級にも及ばないC級のお馬鹿コメディという形容が相応しい作品である。しかし、だからといって否定できないのは、作り手がそこに誇りを持っているのを感じるからだ。馬鹿と言われようが何と言われようが、それを跳ね飛ばすほどの強気なオーラが画面を通して伝わってくる。おそらくミニスカプリーツのコスチュームや2人の美女によるレズビアンショーは観客の心をガッチリと掴んだだろうし、チープながらも遊び心のあるスパイグッズに癒された人も少なくないはず。そういう意味でも、作り手はかなりの策略家である。さて、本作で私が勝手に注目したのは、登場人物の人種の多様性だ。白人、黒人、ラティーノ、ロシアン、そして言わずと知れたデヴォン青木は東洋人になるのか?ハリウッド産の映画を見ていると、例えば黒人の友達は黒人、白人の友達は白人というように、暗黙のレベルで人種の壁が存在しているのを嫌でも感じさせられるが、この作品はそうではない。彼女たちは外見も性格もバラバラだが、「友情」という思いやりの心で繋がっている。今の世の中ではまだ不可能な段階かもしれないが、人種を超えたボーダレスな時代が訪れる日はそう遠くないはずだ。なぜかふとそんなことを思わせてくれる作品だった。
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カレの嘘と彼女のヒミツ -- LITTLE BLACK BOOK
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / コメディ
  監督 : ニック・ハラン
  脚本 : メリッサ・カーター, エリザ・ベル
  出演 : ブリタニー・マーフィ, ホリー・ハンター
  ロン・リヴィングストン, キャシー・ベイツ
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

最近のコメディーでは珍しく的の得たタイトルである。主人公のステイシーは、恋人から元彼女の話を聞かされ疑心暗鬼になり、ついには彼の電子手帳を盗み見てしまう。そこから発生する騒動を描いたのが、この『カレの嘘と彼女のヒミツ』である。今の日本に置き換えれば、「恋人の携帯見る?見ない?」の世界。こういうジレンマが話題になるというのは万国共通のようだ。先ほどコメディーと書いたが、実際はかなりピリ辛な人間ドラマに仕上がっている。多くの人々が共感し得る恋愛上のタブーにスポットを当て、そこから連鎖的に生まれる物語を、この場合では人生の天国と地獄を皮肉たっぷりに描いている。真実を知ることが必ずしも幸せに結びつくとは限らないが、人生のどん底が幸せの第一歩になることもある。そんなメッセージをこの作品は伝えようとしているのだろう。しかし、最大の欠点は、ストーリーの「愉快さ」よりも「残酷さ」が強調され過ぎている点。つまり、観客はどういう姿勢でこの映画を楽しめばいいのかわからないのである。コメディであるはずなのに素直に笑えない辛さ、題材もキャスティングも良いだけに、余計残念に思える作品だった。
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ことの終わり -- THE END OF THE AFFAIR
all cinema online 詳細ページへ 1999年 イギリス ・アメリカ / ロマンス
  監督 : ニール・ジョーダン
  脚本 : ニール・ジョーダン, グレアム・グリーン(原作)
  出演 : レイフ・ファインズ, ジュリアン・ムーア
  スティーヴン・レイ, イアン・ハート
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

ことの終わり …それはタイトルの響きだけで十分妖艶な妄想を掻き立てさせる、大人の切ないラブストーリーである。この作品は、キリスト教的価値観がベースとなる宗教色の強い作品だけに、しばしば日本人には受け入れがたい作品であると言われるが、正直私はその逆の感想を持った。人が窮地に陥った時、絶対的な何かに救いを求める行為は何も信仰を持つ者だけの特権とは限らない。私は無神論者だが、そうなれば恐らく同じことをするだろう。人の思想は自由で、そして人とは矛盾に満ちた生き物なのだから。この物語は、そういった人間の矛盾や表裏を突いた作品であると私は捉えている。無垢で清らかな存在として描かれる主人公のサラには、一方で野性的かつ不道徳な一面が宿っている。つまるところ彼女の存在はそう、聖母と娼婦だ。それが表裏一体となって彼女という人間を形作っている。私はその登場人物に宿る二面性という側面に強く魅力を覚えた。超自然的なストーリーに違和感を感じさせないのは、そういったキャラクターの現実性が上手く作用しているおかげだろう。さて、ここで描かれる愛の形は、一見純粋で崇高な異性愛を象っているように見えるが、私は敢えて性別や年齢を超えた人間同士の愛情の巡りを表現しようとしているのだと理解したい。そこには主人公2人の愛だけでなく、苦悩する夫とその妻の愛人との間に交わされた愛、そして少年と婦人の関係が象徴する慈悲のような深い愛、この全てが包括されている。つまり愛とは美しく、それでいて複雑なものであると、この作品は伝えているのだ。
期待したような衝撃は薄いが、鑑賞後にも余韻を残す神秘的な作品であった。
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キカ -- KIKA
all cinema online 詳細ページへ 1993年 スペイン / コメディ
  監督 : ペ ドロ・アルモ ドバル
  脚本 : ペ ドロ・アルモ ドバル
  出演 : ヴェロニカ・フォルケ, ピーター・コヨーテ
  ロッシ・デ・パルマ, ヴィクトリア・アブリル
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

世に「鬼才」と称される監督は大勢いるが、中には異端児を気取った信念のない人物も少なくない。その線引きは難しいところだが、このペ ドロ・アルモ ドバルだけは、間違いなくその形容に相応しい監督であると私は思う。それは、この『キカ』という作品を見れば一目瞭然だ。見せ掛けと実体とのギャップ、この感性のズレ方が絶妙というべきか、一癖も二癖もある物語の構成体を見事なセンスで操っている。エキセントリックで色彩豊かな装飾は、一見非日常的なシュールさを訴えながらも隠された心の内側を表わすメタファーとして作用している。
丁寧に作りこまれた外観に目を奪われていると、その奥にある辛辣な人間洞察に思わずドキっとさせられるはずだ。また、尋常ではないストーリーと奇想天外な人物設定も見所の1つだろう。遊び心と深刻さの融合、そこに真のオリジナリティーを見た気がした。
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雲の中で散歩 -- A WALK IN THE CLOUDS
all cinema online 詳細ページへ 1995年 アメリカ / ロマンス
  監督 : アルフォンソ ・アラウ
  脚本 : ロバート・マーク・ケイメン
  出演 : キアヌ・リーヴス , A ・サンチェス=ギヨン
  アンソニー・クイン, ジャンカルロ・ジャンニーニ
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

第二次世界大戦が終結し、アメリカに帰還した1人の若者が、旅先で偶然出会った美しい娘と恋に落ち、共に新たな人生の一歩を踏み出すまでを描いた物語。
ロマンス小説さながらの甘い恋愛劇が展開する中、この作品が一貫して伝えようとしているのは家族愛の美しさだ。メキシコ系移民としての伝統を重んじ、家族で葡萄園を営む娘の一家と、親の愛を知らずに育ったアメリカ人青年、いわば正反対のバックグラウンドを背負った者同士がぎこちなく心を通わせていく過程が軸となって展開する。しかしながら、どことなく明るい面ばかりが強調され、異人種間の恋愛という設定自体に説得力がなくなってしまっているのが惜しい。映像を愛でる分には十分な作品だが、肝心の物語に関しては中途半端な印象だけが残った。
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コンンフィデンス -- CONFIDENCE
all cinema online 詳細ページへ 2003年 アメリカ / 犯罪
  監督 : ジェームズ・フォーリー
  脚本 : ダグ・ユング
  出演 : エドワード・バーンズ , レイチェル・ワイズ
  アンディ・ガルシア, ダスティン・ホフマン
  -- DVD / 満足度 ★★☆☆☆

この映画を見て真っ先に思い浮かべたのは、クライムムービーの異色作、『バンディッツ』だった。エンディングを冒頭に配置し、主人公の回想で物語が遡っていくパターンから、登場人物の構成まで実によく似ている。しかし、『コンフィデンス 』には、どこか軽さが足りないのだ。そもそもの不幸の始まりは、主役にエドワード・バーンズを起用したことにある。テンポが命の騙し合い映画において、彼の落ち着き払ったスマートさは明らかに逆効果だ。やり手詐欺師という役柄を、ただただ真面目に演じ過ぎていて面白みがない。また、ダスティン・ホフマンやアンディ・ガルシアらの使い方にも同様の疑問を感じてしまう。暗黒街のドンと悪徳捜査官、是非逆の配役で見てみたかったと嘆いても手遅れだろう。しかしながら、唯一褒められる点として、レイチェル・ワイズの働きだけは挙げておきたい。むさ苦しい男どもに交じって紅一点の輝きを見せるダイヤモンド。全てを見透かしたような力強い眼差しと、誘惑する濡れた唇、『ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決』の時も感じたが、彼女の持ち味はこういう役柄で活かされてこそ正解だ。映画の仕掛けは簡単に解けても、彼女の美しさの秘密は永遠に明かされることのないミステリーである。
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ギフト -- THE GIFT
all cinema online 詳細ページへ 2000年 アメリカ / スリラー
  監督 : サム・ライミ
  脚本 : ビリー・ボブ・ソーントン, トム・エッパーソン
  出演 : ケイト・ブランシェット, ジョヴァンニ・リビシ
  グレッグ・キニア, キアヌ・リーヴス, ヒラリー・スワンク
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

やはりサム・ライミの映像は味があって面白い。彼の作品との出会いはかれこれ10年以上も前、無性にホラー映画が観たくなり夜中にレンタル店まで自転車を走らせて行った時のこと。吸い寄せられるように手にした一本の作品、それが彼の処女作、『死霊のはらわた』だった。この作品を一度でも観たことがある方にならわかってもらえるだろうが、当時14、5歳だった私にとってその体験というのは衝撃以外の何ものでもなかった。過剰なまでに残酷な演出、目を覆いたくなるほどの恐怖シーン、以来それを超えるホラー映画に、私はまだ出会えていない。
そんな彼の積極性は、『ギフト』の中にもしっかり息づいている。尖った鉛筆と泥まみれの足、浮遊する半裸の死体、スクリーンに紡ぎ出される描写のいちいちが絶望感に溢れ、彼らしいパワフルなカメラワークがそこから生まれる不安感をより一層掻き立ててゆく。ただ怖いだけでない。まるで食虫花のような艶かしさをもって見る者を誘い込む映像の妙、不気味ながらも幻想的な世界につい引き込まれてしまう。しかし彼の巧みさは映像だけにとどまらない。登場人物の転がし方がまた上手いのだ。本作では孤独というテーマを軸に、人間同士の心の葛藤を描いている。小さな町の中で作り上げられる緊密な信頼関係と、その枠から脱した者が味わう疎外感。監督は、様々なバックグラウンドを持つ人物をぶつかり合わせることで、人間の脆さというものを炙り出している。
聞くところによると、『ギフト』はケイト・ブランシェットの出演がなければ世に出ることのなかった作品らしい。というのも、『エリザベス 』での演技を高く買った監督が、主役に彼女を起用することを条件に製作を持ちかけたのだとか。道理でケイトの魅力がそのまま役に投影されているはずである。彼女の消え入るような透明感が、この作品を漂う空気感と非常によくマッチし、また彼女の出演を受けて続々と出演を決めたという脇役陣も、しっとりとこの世界の不気味さに溶け込んでいて凄い。エンディングのふんわりとした映像とは裏腹に、どこか湿り気を帯びた余韻を残す不思議な作品だった。
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ギャザリング -- THE GATHERING
all cinema online 詳細ページへ 2002年 イギリス / スリラー
  監督 : ブライアン・ギルバート
  脚本 : アンソニー・ホロヴィッツ
  出演 : クリスティーナ・リッチ, ヨアン・グリフィズ
  スティーヴン・ディレイン, ケリー・フォックス
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

ギャザリング(=gathering)には、集う者・群衆というような意味合いがあるが、本作ではもともとイエス=キリストが磔にあった場で、助けるでも声を上げるでもなく、その様子を " ただじっと見ていた人 " のことを指すらしい。『ギャザリング』を読み解くキーは、この設定にこそある。確かに目の付け所はユニークだ。主人公の妄想ワールドで終わりかねない摩訶不思議なストーリーを、独自のアイディアでしっかりと結論付ける腕の確かさ、そして何よりもイマジネーションの豊かさに驚かされる。しかし、そこから放たれるメッセージが弱すぎるためか、エンディングの陳腐さが気になってならない。ゴシックスリラーの雰囲気漂う前半から、一気に社会派ドラマへの転換。超自然と現実の合体が、上手くできていないような印象を受けた。
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皇帝ペンギン -- LA MARCHE DE L'EMPEREUR
all cinema online 詳細ページへ 2005年 フランス / ドキュメント
  監督 : リュック・ジャケ
  脚本 : リュック・ジャケ, ミシェル・フェスレール
  撮影 : ロラン・シャレ, ジェローム・メゾン
  音楽 : エミリー・シモン
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

私は以前、オーストラリアの南端にある海岸で、野生のペンギンに運良く遭遇したことがある。といっても皇帝ペンギンの赤ん坊ほどの背丈しかない小さな小さなペンギンなのだが、それでも堂々と胸を張って行進する姿に一種の感動を覚えた記憶がある。ペンギンの魅力を一言で言い表すなら、愛らしさの奥にある力強さ、これに尽きるだろう。厳しい自然に真正面から立ち向かい、仲間のために、家族のためにと忍耐強く生きる姿勢。人間の一生よりもうんと深いドラマがそこにはあるような気がする。『皇帝ペンギン』は、そんな彼らの素顔を8880時間もの長きに渡って追い続けた執念のドキュメンタリー記録である。途方も無い撮影を敢行したクルーらの努力の甲斐あって、映像としてはまさに奇跡的な瞬間を欲しいがままにしている。しかし首を傾げてしまうのは、なぜペンギンを擬人化し、彼らに台詞を喋らせる演出にたどり着いてしまったのかという点だ。ペンギンに代わって心の声を伝えているつもりだろうが、これが全く余計としか言いようが無い。ナレーションが加わることによって、見る側はペンギンの神秘的な生態を多面的に解釈しようとする機会を奪われてしまうのだ。そもそもペンギンは、そのままですでに役者顔負けの表現力を備えているのだから、これ以上わかりやすくする必要などないはず。直向に生きるペンギンたちの姿を見ながら、人間の傲慢さを思い知らされるとは何とも皮肉である。
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クランク家のちょっと素敵なクリスマス -- CHRISTMAS WITH THE KRANKS
all cinema online 詳細ページへ 2004年 アメリカ / コメディ
  監督 : ジョー・ロス
  脚本 : クリス・コロンバス , ジョン・グリシャム (原作)
  出演 : ティム・アレン, ジェイミー・リー・カーティス
  ダン・エイクロイド, M.エメット・ウォルシュ
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆
感謝祭を終え、クランク夫妻は南米に行ってしまった愛娘を寂しがりながら、二人きりのクリスマスを迎えることになった。これを機に夫のルーサーはクリスマスをスキップし、カリブ海クルーズ旅行に出かけようと妻に提案するが、この決断が町中に大きな波紋を投げかける。パーティーはおろかツリーも買わない、カードも贈らないと決め込んだ二人に近所からの風当たりは強くなっていく。そして明日は出発というクリスマスイブの朝、突然娘から「彼氏を連れて帰省する」との電話が....。
法廷サスペンス作家のジョン・グリシャムが、ホームドラマを書いたと聞いた時は全然結びつかなくて首を傾げたのだが、これが実に多才と言うべきか、楽しいグリシャムもなかなかイケるのである。彼の小説は、その殆どが映画化されているが、今回 " Skipping Christmas " を映画化するに当たっては、まさにパーフェクトな脚本家を起用することに成功したと言えるだろう。というのも、脚本を務めたクリス・コロンバスは、『グレムリン』や『ホーム・アローン』を手掛けたファミリー向けコメディの名匠。彼の手にかかれば心温まる作品に仕上がることはまず間違いない。そんな2人の腕に裏打ちされた本作は、ハートウォーミング・コメディのお手本的内容となっている。本来の心を失いつつある現代アメリカのクリスマス狂騒に対する皮肉をテーマに据えながら、最後は人の温かさで観客の心を和ます。アメリカ人の根底に流れる助け合いの精神を、嫌味なくすっきりまとめた印象が強い。さて、今回初めてティム・アレンの演技を見たのだが、スティーブ・マーティンを彷彿とさせる見事な動きっぷりに、最新作『シャギー・ドッグ』への期待も大いに高まった。繊細で気取った雰囲気の役者がもてはやさされる今、直球勝負のコメディアンの活躍は非常に嬉しいものである。
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