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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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シン・シティ -- SIN CITY
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / バイオレンス
  監督 : フランク・ミラー, ロバート・ロドリゲス
  脚本 : ロバート・ロドリゲス , フランク・ミラー (原作)
  出演 : ミッキー・ローク, ブルース・ウィリス
  ジェシカ・アルバ, ブリタニー・マーフィー
  -- DVD / 満足度 ★★☆☆☆

アメコミの世界を忠実に再現したという本作は、良くも悪くも「漫画」の域を出ない作品と言える。モノトーンをベースに赤や黄のパートカラーを効かした映像は、原画の雰囲気を損なわぬよう配慮された色調が特徴的だ。しかし、最初こそ驚きがあるものの、次第に息苦しさを感じるようになったのは確かである。それはモノクロのスタイリッシュさだけでなく、漫画独特の閉塞感までをも映像の中に持ち込んでしまったためだろう。まるで直線に仕切られたコミックの一コマのように、広がりの無い空間を演出する "黒 " の力。それは人間の躍動感さえも飲み込み、全てを平面化する。生身の人間を使って映像化することの醍醐味を、この作り手は忘れているような気がした。ところで、コミックの実写化にはいかにも常人離れした俳優が好まれる。中でもデヴォン青木とロザリオ・ドーソン(ミッキ・ロークも良かったが、特殊メイクのため除外)は、各々インパクトのある顔立ちと強烈な個性から、特に輝きを見せてくれた逸材だ。その点、失格なのはジェシカ・アルバとアレクシス・ブレーデル。単なる可愛い女の子でしかない彼女らは、この作品に見合わないばかりか完全にムードを台無しにしていた。豪華な俳優陣が揃いも揃った本作だが、個性が生かされていたのはほんの僅か。これもよくある「話題ばかりが先行して、中身がともなわない作品」のひとつにすぎない。
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スーパーマン -- SUPERMAN
all cinema online 詳細ページへ 1978年 アメリカ / アクション
  監督 : リチャード・ドナー
  脚本 : マリオ・プーゾ 他
  出演 : クリストファー・リーヴ, ジーン・ハックマン
  マーロン・ブランド, ネッド・ビーティ
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

わかりきっていることだが、28年も前のSF技術というのは本当にちゃちなものだ。はっきり言って、目の肥えた我々現代人が見るには辛いものがある。おそらく当時の目線で見ることができたなら感じ方も随分と違ったと思うが、28年という年月の隔たりはやはり大きい。ただ、それをネタにして大笑いできる部分もあり、コメディと捉えれば意外と楽しめる作品でもある。最近のヒーロー物に共通して言えることは、脚本の中に必ず社会風刺が込められているという点だ。つまり、戦いを繰り返す現代社会のメカニズムを嘆くようなスタイルが一般的な姿勢である。しかし、この『スーパーマン』という作品は、単純かつ明快に「正義が世界を救う」というただ一点のテーマに絞られている。何の脈絡も無いままに、ひたすらスーパーマンが悪を倒すのだ。シンプルというか味気ないというか…、いずれにしても昔のアメコミは「そういうもの」なんだと納得するしかないのだろう。リメイク版に期待。
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最後の恋のはじめ方 -- HITCH
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / ロマンス
  監督 : アンディ・テナント
  脚本 : ケヴィン・ビッシュ
  出演 : ウィル・ス ミス, エヴァ・メンデス
  ケヴィン・ジェームズ, アンバー・ヴァレッタ
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

NYはマンハッタンを舞台に、恋愛コンサルタントを名乗る主人公が、恋愛ベタな男たちに女の口説き方をレクチャーしていくという物語。いわば " HOW TO " ものということで、これといった目新しいさは見受けられないが、まさに「気楽に観られて後味爽やか」という売り文句がピッタリの作品である。物語は、主に2つの恋愛を軸に展開していく。まずは主人公ヒッチとゴシップ記者サラとの恋愛、もう一方は、ヒッチの教え子(?)で会計士のアルバートと資産家アレグラとの恋愛だ。さすがHOW TOものだけあって、恋愛のステップが色々と凝っている点は面白いのだが、結末の軽さがどうも気になる。主人公の恋愛についてはまだ許そう、しかしアルバートの方は大いに問題ありである。デートを重ね、次第に絆を深めていく2人だが、ある出来事がきっかけで破局してしまう。しかし、そこはロマコメ。最後には誤解が解けて元のさやに戻るのだが、その肝心なオチの部分に面白さがまるでないのである。相手の物分りが良すぎるというか何と言うか…、船上での復縁シーンはあっさりし過ぎて思わず拍子抜けしてしまった。また、弾けた魅力が売りのエヴァ・メンデスの演技も今回は随分と大人しく、ウィル・ス ミスとのコンビネーションも今一盛り上がりに欠ける。地味めのビジネスウーマン役なら何も彼女を使わなくてもよかったただろうに。エンドロール前のダンスシーンにきて、やっと彼女らしさが見えたのにはホッとしたが…。
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ザ・シークレット・サービス -- IN THE LINE OF FIRE
all cinema online 詳細ページへ 1993年 アメリカ / サスペンス
  監督 : ウォルフガング・ペーターゼン
  脚本 : ジェフ・マグワイア
  出演 : クリント・イーストウッド, ジョン・マルコヴィッチ
  レネ・ルッソ, ディラン・マクダーモット
  -- TV / 満足度 ★★★☆☆

『U・ボート』や『ネバーエンディング・ストーリー』に始まり、『エアフォース・ワン』、『トロイ』、『ポセイドン』と、数々の超大作をこの世に送り出してきたウォルフガング・ペーターゼン監督の異色作、『ザ・シークレット・サービス 』は実に地味で人間臭いサスペンスドラマに仕上がっている。クリント・イーストウッド演じるベテラン護衛官と、ジョン・マルコヴィッチ演じる暗殺者との心理戦は、アクション映画のような派手さこそ無いものの、静かな戦いの中で醸し出されるじっとりとした緊迫感は味わうことができる。それも全てはジョン・マルコヴィッチによる怪演の賜物だろう。元来変質者的素質が備わっているかのような気味の悪さ、目の奥に潜む澱んだ悪意が、見る者の不安感を煽る。彼こそ性格俳優の名に相応しい役者だ。
しかし、古い!古すぎる!1993年の作品であることは勿論考慮に入れての鑑賞だったが、劇中で使われる機器の古さには違和感を感じずにはいられない。
例えば、通話を逆探知させないようスクランブルをかけたり中継地を介したりという細工は今となってはよく見られる手だが、この作品が作られた当時では、その技術が最新のレベルなのだ。映画の中でさえそんな程度なのだから、実際の警護はさぞかし大変だったことだろう。

今日得た教訓、 「新作は、その年の内に見るべし」
この手の映画に関しては特にそうだということを、今回改めて痛感させられた。
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下妻物語
all cinema online 詳細ページへ 2004年 日本 / 青春
  監督 : 中島哲也
  脚本 : 中島哲也
  出演 : 深田恭子, 土屋アンナ, 宮迫博之, 篠原涼子
  岡田義徳, 阿部サダヲ, 矢沢心, 樹木希林
  -- TV / 満足度 ★★★★☆

PU! Cinema Review 始まって以来の邦画レビュー。先日テレビで放送していたのを、話題作だし一応見ておくかという軽い気持ちで見始めたのが運の始まり、苦手な日本映画で思いがけず楽しい時間を過ごすこととなった。『下妻物語』の面白さは、キャラクターのギャップとシニカルな笑いに由るところが大きいが、ティーンエイジャーの友情という古臭い題材を、爆発的な映像センスで全く新しいものとして蘇らせている点が何よりも凄い。監督の腕も然ることながら、日本映画界につきまとう暗さや野暮ったさといった負のイメージを、一瞬で吹き飛ばすほどのパワーを持った作品であったと私は評価したい。
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サイドウォーク・オブ・ニューヨーク -- SIDEWALKS OF NEW YORK
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ / ロマンス
  監督 : エドワード・バーンズ
  脚本 : エドワード・バーンズ
  出演 : エドワード・バーンズ , ブリタニー・マーフィー
  ヘザー・グラハム, ロザリオ・ドーソン
  -- DVD / 満足度 ★★☆☆☆

サンダンス映画祭でその実力を見出され、第二のウディ・アレンとの呼び声も高いエドワード・バーンズの監督主演作、『サイドウォーク・オブ・ニューヨーク』は、NYシティーを舞台に繰り広げられる男女の恋愛群像を描いた作品である。本作のテーマは愛、そしてSEX。カップルにとって、最も身近で普遍的な問題だ。物語は、その何たるかを説くべく、登場人物がカメラに語りかけるスタイルで始まっていく。しかし、その演出を疎ましく思い始めたのは意外と早い段階からだった。というのも、登場人物が喋りだす台詞といえば自己弁護、すなわち言い訳がましいものばかりなのだ。「自分は悪くない」「こうなるなんて予想してなかった」など、口を突いて出るネガティブな言葉の連続に、イライラを超え、次第にどうでもいいやという気になってくる。極めつけはキャスティングのミスだ。ヘザー・グラハムを妻に持ちながら、ブリタニー・マーフィーと浮気を重ねるという役どころに、タヌキ俳優(失敬!)のスタンリー・トゥッチを起用するとはどんな意図があってのことだろう。あまりに現実からかけ離れすぎて、物語を余計遠くに感じてしまう。
しかし、こんな作品の中でもブリタニー・マーフィーだけは彼女らしさを失うことなく燦々と輝きを放っていて嬉しくなる。というより、こんな作品だからこそ、その魅力が目に新鮮に飛び込んでくるのだろう。大きな目、可愛らしいアヒル口、そして全身から発散される溌剌としたオーラが眩しい。今回のように何ら地味な役どころでも、たちまち素敵な女の子に変身させてしまうのだから不思議である。
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スケルトン・キー -- THE SKELETON KEY
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / ミステリー
  監督 : イアン・ソフトリー
  脚本 : アーレン・クルーガー
  出演 : ケイト・ハドソン, ジーナ・ローランズ
  ジョン・ハート, ピーター・サースガード
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆
看護士のキャロラインは、人の死を看取るだけの虚しい仕事に見切りをつけ、ルイジアナの片隅に暮らす老夫婦のもとで住み込みヘルパーとして働くことを決心する。広大な敷地に鬱蒼と佇むその屋敷には、鏡がひとつもなく、至るところに魔除けのレンガ屑が撒いてあった。ある日、婦人に頼まれ花の種を取りに2階へ上ったキャロラインは、屋根裏部屋の奥に、合鍵(スケルトン・キー)でも開けられない扉を発見する。不信感を抱くキャロラインだが、婦人は決して取り合おうとしない。そのうち彼女の周囲では不可解な出来事が次々と起こり始める。
これは良く出来た ミステリーホラーだ。クライマックスへの畳み掛けも見事なものだが、「あれはそういうことだったのか」と鑑賞後にまで二重の衝撃を残す細かい伏線の張り方に感心する。若干『アザーズ』や『シックス・センス』に似る部分もあるが、プロモーションの少なさも影響してか、見る側を油断させて物語にのめり込ませる怖さがこの作品にはある。閉塞的な空間をフルに活用しながら仕掛ける罠の巧妙さ、ショックシーンの連発で間を持たせるようなホラー映画とは違い、隙間無く丁寧に作られた脚本に感謝の気持ちを捧げたい。
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ソウ 2 -- SAW II
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / スリラー
  監督 : ダーレン・リン・バウズマン
  脚本 : ダーレン・リン・バウズマン, リー・ワネル
  出演 : ドニー・ウォールバーグ, トビン・ベル
  ショウニー・ス ミス , ディナ・メイヤー, フランキー・G
  -- DVD / 満足度 ★★☆☆☆

ラストにどんでん返しが用意されている作品で、騙されるのを手放しで待っているような愚者はいないだろう。しかも、『ソウ SAW』の続編となれば、前作の教訓を踏まえてあれこれ知恵をめぐらすのが自然である。ゲームのルール、ジグソウの性質、何が真実で何が偽りなのか、前作を見た人間なら間違いなく全てを疑ってかかるはずだ。その中でも「最前列でゲームを見る者が真実を握る」という法則は、意識せずとも浮かび上がってくるレベルにあると言えるだろう。ゆえに、そこへオチを持っていったことが私にはどうしても理解できないのだ。今回のターゲットがマシューズ刑事であることは本編が始まってすぐにわかる。程なく監禁された者たちの共通点が割れ、ジグソウが姿を晒している今、誰がどうやってマシューズを罠にかけるかというのが最大の謎になってくる。そこで思い出すのが上に挙げた法則だ。う〜ん、これではちょっと簡単すぎやしないだろうか。モニターのトリックにしてもそうだが、よく練られた前作の謎解きを経験した観客を欺くには、これくらいのからくりでは不完全である。また、解毒剤を求めて殺しあう導入部のシナリオだが、結局プレーヤーの動きには一切の合理性がなく、『バトル・ロワイアル』を意識したという残酷な描写だけが目に付く演出は、全く趣味がいいとは言えない。それもこれも刑事を罠にかけるためのおとりだと言われればそれまでだが、全てのシーンに意味があった前作に比べれば、完成度は大きく劣る。続編は失敗するという法則は、悲しいかなこのシリーズにも当てはまってしまったようだ。
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シッピング・ニュース -- THE SHIPPING NEWS
all cinema online 詳細ページへ 2001年 アメリカ / ドラマ
  監督 : ラッセ・ハルストレム
  脚本 : ロバート・ネルソン・ジェイコブス
  出演 : ケヴィン・スペイシー, ジュリアン・ムーア
  ジュディ・デンチ, ケイト・ブランシェット
 -- DVD / 満足度 ★★★★☆

『シッピング・ニュース』は、心に傷を負ったある1人の中年男性が、新しい土地で失った自尊心を取り戻すまでを描いた物語。この映画の良さは、ケヴィン・スペイシー演じる主人公クオイルの心の成長が、リアルに表現されている点にある。
父親による虐待と、愛した女性の裏切りによって、深く傷を負ったクオイル。彼を癒したのはニューファンドランドの地だった。切り立った岩、吹き荒ぶ冷たい風、孤立した村、彼が選んだ再生の地は、まさしく彼自身を象徴していた。しかし、ジュリアン・ムーア演じるウェイヴィーとの出会いが彼を変える。同じような痛みを背負った彼女は、クオイルを理解し、励まし、温かい愛で包む。そして春は訪れた。この作品は、人間の脆さや逞しさといったものを厳しい自然と対比することで伝えようとしている。独特な視点だが、それが返って解釈の幅を広げ、想像させる楽しさを生み出していたと私は思う。
また、この作品の素晴らしさはキャストの働きにも言える。ケヴィン・スペイシーの表情、ジュリアン・ムーアの感受性、ジュディ・ディンチの凄み、ケイト・ブランシェットの冷たさが、登場人物の人間味を深め、味わい深いものに変えている。こういうテイストの作品をすんなり受け入れられるようになった今、私も随分成長したなぁとしみじみ感じる。
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シャーロット・グレイ -- CHARLOTTE GRAY
all cinema online 詳細ページへ 2001年 イギリス ・ドイツ ・オーストラリア / 戦争
  監督 : ジリアン・アームストロング
  脚本 : ジェレミー・ブロック
  出演 : ケイト・ブランシェット, ビリー・クラダップ
  マイケル・ガンボン, ルパート・ペンリー=ジョーンズ
 -- TV / 満足度 ★★☆☆☆

私が愛して止まない女優、ケイト・ブランシェットが主演しているということで、滅多に見ることのない戦争映画、『シャーロット・グレイ』を見てみることにした。
まず、なぜ私が戦争映画を見ないかというと、それは、複雑に絡み合った戦時下の出来事を、一方的な解釈によって歪められて描かれるのが許せないからだ。
しかし、全てがそうだとは言わない。ただ、そういった映画を平気で量産する、特にハリウッド映画界の態度にはつくづくうんざりさせられている。
さて、『シャーロット・グレイ』について話を戻そう。これは、行方不明となった恋人を捜すために、諜報員としてナチス占領下のフランスへ身を投じた1人のスコットランド人女性、シャーロット・グレイの物語である。こう聞けば、主人公の悲劇的な運命を自然と想像してしまうが、『シャーロット・グレイ』は違った。ナースだった彼女はスパイになる為の訓練を受けるのだが、その描写が恐ろしく安っぽい。あんなものでスパイになれるものかと思うのだが、それはひとまず置いておこう。フランスに降り立ったシャーロットの本来の目的は恋人を捜し出すことだ。そのために、彼女はスパイとしてあるまじき行動に走り出す。公衆の面前で取り乱したり、仲間との約束に遅れたりと、その自分勝手さはとどまるどころか、やがては他人の命まで危険にさらすようになる。シャーロットを突き動かすのは愛、「愛」は何にも勝るということだろうが、彼女の浮ついた態度が、どうしても戦時下のものとは思えてこない。重たい現実が微塵も伝わってこないのだ。ここに描かれる状況は戦争を経験していない私でも容易に理解できる。あり得ないことだと。戦争映画だと思って身構えていた自分が馬鹿みたいだ。ケイト・ブランシェットの演技は申し分ないのだが、ケイトよ、なぜこんな作品に…と思わずにはいられない。
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