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 洋画を中心とした映画鑑賞記録。ネタバレにご注意ください!
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お知らせ
長い間、何の説明もなく放置しっぱなしですみませんでした。
ただ今管理人は修士論文の締め切りを1ヶ月後に控え、一日中PCと睨めっこしながら執筆作業に追われています。次回の更新がいつになるかはまだわかりませんが、卒業が確定し、身辺が落ち着き次第再開する予定でいます。
では、またその日まで!チャオ☆

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ロード・オブ・ウォー -- LORD OF WAR
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / 犯罪
  監督 : アンドリュー・ニコル
  脚本 : アンドリュー・ニコル
  出演 : ニコラス・ケイジ, ジャレッド・レトー
  イーサン・ホーク, ブリジット・モイナハン
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

9.11以降、アメリカ映画界における(ある種プロパガンダ的な)戦争映画の生産量は増加の一途を辿っている。その内容といったらどれも大差なく、命の尊さを叫び、平和を誓う、まるで国民の心に眠った愛国心を呼び覚まそうと躍起になっているようだ。事実アメリカが大切にしているのは自国の繁栄だけである。アメリカ人が死ぬのは許せないが、イラク人が死のうと関係ない。平和を訴える一方で、人を殺して笑っている、それがアメリカという国の真実。『ロード・オブ・ウォー』は、そんな巨悪国家に向けた挑戦的な反戦映画である。そもそも、目の付け所が面白い。武器商人にスポットを当てた作品など、長い映画史の中でも本作だけだろう。物語は、実在する5人の武器商人をモデルに作られたという主人公の目から見た「戦争ビジネス」の裏側をシニカルに暴いている。前半は、一見サクセスストーリーのような明るさで、武器売買に身を投じた男の伸し上がりの半生を描き、次第に「LOAD OF WAR(戦争の支配者)」が意味する社会の矛盾を我々に問いかけるという仕組みだ。そのバランス配分が絶妙に上手く、社会派といえど身構えずに見られるのが嬉しい。特に感心させられるのは、戦争で多くの命が失われることに麻痺した現代人の認識の愚かさを主人公の軽薄な台詞が見事に物語っている点だ。イラク戦争の真っ只中において、製作費の全てを外国資本に依存したといういわくつきの本作だが、このように強い意志を持った作品が当事国であるアメリカ内部から発信されたということは、それだけで価値のあることだと私は思う。
スピルバーグほど手緩くなく、マイケル・ムーアほど押し付けがましくない、まだ映画界にもこんな監督がいたんだと妙に嬉しい気持ちになった。
| 映画レビュー(ラ) | - | - |
シン・シティ -- SIN CITY
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / バイオレンス
  監督 : フランク・ミラー, ロバート・ロドリゲス
  脚本 : ロバート・ロドリゲス , フランク・ミラー (原作)
  出演 : ミッキー・ローク, ブルース・ウィリス
  ジェシカ・アルバ, ブリタニー・マーフィー
  -- DVD / 満足度 ★★☆☆☆

アメコミの世界を忠実に再現したという本作は、良くも悪くも「漫画」の域を出ない作品と言える。モノトーンをベースに赤や黄のパートカラーを効かした映像は、原画の雰囲気を損なわぬよう配慮された色調が特徴的だ。しかし、最初こそ驚きがあるものの、次第に息苦しさを感じるようになったのは確かである。それはモノクロのスタイリッシュさだけでなく、漫画独特の閉塞感までをも映像の中に持ち込んでしまったためだろう。まるで直線に仕切られたコミックの一コマのように、広がりの無い空間を演出する "黒 " の力。それは人間の躍動感さえも飲み込み、全てを平面化する。生身の人間を使って映像化することの醍醐味を、この作り手は忘れているような気がした。ところで、コミックの実写化にはいかにも常人離れした俳優が好まれる。中でもデヴォン青木とロザリオ・ドーソン(ミッキ・ロークも良かったが、特殊メイクのため除外)は、各々インパクトのある顔立ちと強烈な個性から、特に輝きを見せてくれた逸材だ。その点、失格なのはジェシカ・アルバとアレクシス・ブレーデル。単なる可愛い女の子でしかない彼女らは、この作品に見合わないばかりか完全にムードを台無しにしていた。豪華な俳優陣が揃いも揃った本作だが、個性が生かされていたのはほんの僅か。これもよくある「話題ばかりが先行して、中身がともなわない作品」のひとつにすぎない。
| 映画レビュー(サ) | comments(0) | trackbacks(99) |
エミリー・ローズ -- THE EXORCISM OF EMILY ROSE
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / ミステリー
  監督 : スコット・デリクソン
  脚本 : スコット・デリクソン, ポール・ハリス・ボードマン
  出演 : ローラ・リニー, トム・ウィルキンソン
  ジェニファー・カーペンター, キャンベル・スコット
  -- DVD / 満足度 ★★★☆☆

『エミリー・ローズ』をホラー映画として宣伝した配給会社の判断は正しい。というのも物語の軸となる悪魔祓いの裁判は、CMで見たあのホラーシーンに続く「前ふり」でしかなく、それ自体に何ら面白味があるわけではないからだ。訴訟内容が少々風変わりなだけで、裁判自体は至って事務的。スリリングな法廷劇を期待していると、予定調和な展開に肩透かしを食らうだろう。そんな退屈さとは打って変わって、回想シーンで描かれるエミリーの錯乱場面は実に見応えのある仕上がりとなっている。特殊効果に頼ることなく、その身一本で挑んだというジェニファー・カーペンターの熱演は、直視できないほどに痛々しく、時に悲しげで、それでいて途轍もない邪悪さを醸している。悪魔のイナバウワーをはじめ恐ろしい体技の数々に、久々に背筋が凍るような感覚を覚えた。ただ、実話であるとはいえ、あくまで一方的な解釈で書かれた原作本を元にした劇映画である以上、本作に描かれたことの全てを信じるのは非常に危険である。宗教の違いを無視したとしても、説得性に欠けた裁判の過程からして、エミリーが悪魔にとり憑かれていたという事実はやはり信じ難い。だが、ホラー描写だけ取り上げて見れば、なかなかの力作であると評価できる。
| 映画レビュー(ア) | comments(0) | trackbacks(0) |
旅するジーンズと16歳の夏 -- THE SISTERHOOD OF THE TRAVELING PANTS
all cinema online 詳細ページへ 2005年 アメリカ / 青春
  監督 : ケン・クワピス
  脚本 : デリア・エフロン, アン・ブラッシェアーズ (原)
  出演 : アンバー・タンブリン, アレクシス・ブレーデル
  アメリカ・フェレーラ, ブレイク・ライヴリー
  -- DVD / 満足度 ★★★★☆

母親たちがマタニティ教室で出会って以来、ずっと一緒の時を歩んできた4人の少女が初めて離れ離れで過ごす16歳の夏。彼女たちは、偶然手にした幸運のジーンズ(体型がまるで違う4人全員にフィットするジーンズ)を、ひと夏の間順番に着まわす約束を交わし、それぞれの夏を迎える。タイトルにもなっている通り、この不思議なジーンズが物語の中でも重要な存在となるのだが、そうはいってもジーンズ自体が何か特別な力を発揮するのではなく、4人がそれを共有することによって、互いの強さや、勇気、優しさまでもを分かち合い、またそれを身につけることで仲間がいつでも側にいてくれるような安心感をもたらすという、言わば「お守り」のようなアイテムとして機能している。成長ドラマというと、現実では成しえられない飛躍を大げさに強調したものが多いが、この作品はそうではなく、せいぜい一歩を踏み出すくらいの(しかし、その一歩が本人たちにとっては途轍もなく大きい)、誰もが共感し得るごく平凡な前進に目を向けている点が素晴らしい。少女たちの成長を「等身大のスピード」で追いかけ、輝きに満ちたひと夏の出来事を爽やかに描いた本作は、美しい涙を流せる感動的な青春ドラマであった。
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ポール・トーマス・アンダーソン -- Paul Thomas Anderson
all cinema online 詳細ページへ * 若き職人監督 *
 1970/06/26 〜 (36歳)
 本名│Paul Thomas Anderson
 出身│Studio City, California, USA
 身長│ ―
 学歴│New York University (中退)

ニューヨーク大入学直後の課題提出でグレード「C」の成績をつけられたことに不満を感じ、僅か2日で退学を決意。その後、返還された授業料を元手にショートフィルム " Cigarettes & Coffee " (1993)を完成させる。
ライフパートナーであるコメディアンのマーヤ・ルドルフとの間に一子有り(Pearl Bailey Anderson, 2005/10/15)。1998年にはミュージシャンのフィオナ・アップルと交際していた。映画監督のクエンティン・タランティーノと親交が深い。アダム・サンドラーと、彼の作品の大ファン。

代表作
      
  • パンチドランク・ラブ (2002)  監督 / 製作 / 脚本
  • マグノリア (1999)  監督 / 脚本
  • ブギーナイツ (1997)  監督 / 製作 / 脚本 
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サム・ライミ -- Sam Raimi
all cinema online 詳細ページへ * カルト映画の雄 *
 1959/10/23 〜 (47歳)
 本名│Samuel Marshall Raimi
 出身│Royal Oak, Michigan, USA
 身長│180 cm
 学歴│Michigan State University (中退)

ユダヤ系で、ドイツ語名の本名はReingewertz。父親は家具ショップを経営、母親はランジェリーショップを経営。9歳の頃、一番上の兄(当時15歳)がプールで溺死するという事故が起こる。13歳の時、小遣いを貯めて買った中古の8ミリカメラでショートフィルムを撮り始める。1992年にTV俳優のジリアン・グリーンと結婚、4人の子供をもうける。80年代半ば頃、監督兼脚本家のジョエル・コーエン、その弟のイーサン・コーエン、脚本家のスコット・スピーゲル、俳優のホリー・ハンター、キャシー・ベイツと1つのアパートで共同生活をしていた。
今や自身の代表作となった「スパイダーマン」のコミックは、幼い頃からの愛読書。
兄のアイヴァン・ライミは脚本家、弟のテッド・ライミは俳優、妹は弁護士。

代表作
     
  • ブギーマン (2005)  製作
  • スパイダーマン2 (2004)  監督
  • THE JUON/呪怨 (2004)  製作総指揮
  • スパイダーマン (2002)  監督
  • ギフト (2000)  監督 
  • ラブ・オブ・ザ・ゲーム (1999)  監督
  • 死霊のはらわた II (1987)  監督 / 脚本
  • 死霊のはらわた (1983)  監督 / 製作総指揮 / 脚本 
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ウォルフガング・ペーターゼン -- Wolfgang Petersen
all cinema online 詳細ページへ * 娯楽アクションの正統派 *
 1941/03/14 〜 (66歳)
 本名│Wolfgang Petersen
 出身│Emden, Lower Saxony, Germany
 身長│ ―
 学歴│Film and Television Academy

ビジネスマンの家庭に育つ。10代から8ミリを撮り、脚本を書き始める。息子のダニエル・ペーターゼンは俳優。大の猫好きで、18匹の猫のために家を建てた。

代表作
     
  • ポセイドン (2006)  監督 / 製作
  • トロイ (2004)  監督 / 製作
  • パーフェクト ストーム (2000)  監督 / 製作
  • アンドリューNDR114 (1999)  製作
  • エアフォース・ワン (1997)監督 / 製作
  • アウトブレイク (1995)監督 / 製作 
  • ザ・シークレット・サービス (1993)  監督 / 製作総指揮
  • ネバーエンディング・ストーリー (1984)  監督 / 脚本
  • U ・ボート (1981)   監督 / 製作総指揮 / 脚本 
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ウェス・アンダーソン -- Wes Anderson
all cinema online 詳細ページへ * 芸術家 *
 1969/05/01 〜 (38歳)
 本名│Wesley Wales Anderson
 出身│Houston, Texas, USA
 身長│185 cm
 学歴│University of Texas at Austin

大学では哲学を専攻。俳優のオーウェン・ウィルソンとは大学在学中からの付き合いで、脚本を共同執筆する程の仲。自身が手掛ける作品の登場人物の役名には、同級生や知り合いの名前をつけることが多い(『天才マックスの世界』の主人公は、高校時代のクラスメイトの名前)。『ライフ・アクアティック』で3度目のキャスティングとなった俳優のビル・マーレイとはプライベートでも友好関係にあり、映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)の制作時には、監督のソフィア・コッポラから協力を依頼され、2人の仲介役も務めたことがある(マーレイは連絡が取り難い俳優として有名)。

代表作
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テリー・ギリアム -- Terry Gilliam
all cinema online 詳細ページへ * 現実とファンタジーの衝突 *
 1940/11/22 〜 (66歳)
 本名│Terence Vance Gilliam
 出身│Minneapolis, Minnesota, USA
 身長│175 cm
 学歴│Occidental College, Los Angeles

父親は大工、弟は警官。大学では政治学を専攻。卒業後は、雑誌社(Help!)でアシスタント・エディターとして働いていた。その後フリーランスのイラストレーターとして経験を積む。メイクアップアーティストの妻(イギリス人)との間に一男二女(Amy Rainbow:アシスタント, Holly Dubois, Harry Thunder:俳優)。
映画『未来世紀ブラジル』(1985)の撮影中、極度のストレスから足が麻痺してしまい、撮影が数週間中断になったことがある。映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)、『ブレイブハート』(1995)の監督オファーを断った。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)では監督の第一候補に名前が挙がっていたが、「親しみのあるファミリー向け映画に」と考える製作会社側との意見の相違から、結局クリス・コロンバスに指揮権が回った。
2001年のカンヌ映画祭では審査員を務めている。

代表作

  • ブラザーズ・グリム (2005)  監督
  • ラスベガスをやっつけろ (1998)  監督 / 脚本 
  • 12モンキーズ (1995)  監督 
  • フィッシャー・キング (1991)  監督 
  • 未来世紀ブラジル (1985)  監督 / 脚本
  • バンデットQ (1981)  監督 / 製作 / 脚本 
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